英語脳かどうかは、脳を直接見ればわかるー東大とEFが共同研究

2015.11.13
by sakky(まぐまぐ編集部)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 

語学・留学の教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファーストと、東京大学 大学院総合文化研究科が、「第二言語の習得や、語学学習に関係する脳メカニズム」を特定するための共同プロジェクトを開始すると発表しました。

その研究目的とは、「海外で言語を学ぶことと、国内で言語を学ぶことでは脳の活動にどのような違いがあるのか?」というもの。

母国語を学ぶのと、第二言語を学ぶのとでは、刺激される脳の場所が違うようにも思えるのですが、実際のところどうなんでしょうか。

実は外国語の熟達度は、MRIで脳を調べることである程度わかってきているそうなんです。それを実験で突き止めたのが東京大学の酒井教授。

酒井教授によると、英語などの第二言語を勉強すると、初めのうちは脳が活性化されるが、ある程度語学力が付くと、脳が逆に省エネ運転になるということがわかっているそうです。

151112_EF151112_EF02151112_EF03

つまり脳が省エネ運転しているかどうかで、言語学習の熟達度が測れるというわけ。英語の勉強を続けた人が英語脳になっているかどうかは、脳を見ればもうわかる時代に来ているんですね。

酒井教授は今後、イー・エフ・エデュケーション・ファーストの生徒を対象に、英語を海外で学ぶ日本人学生と、英語を国内で学ぶ日本人学生の脳活動の変化を調査することで、海外での経験が脳にどのような影響を与えるかを共同研究するとのこと。

脳を調べればその人の「脳力」を直接測れるとは、なんともSF的な話ですが、テストをしなくても客観的な習熟度データがわかるというのは大きいですよね。脳を調べることで、学習の到達度がわかり、その人の個性を伸ばすような学習方法を選択することもできる。研究が進むことで、より効果的な語学教育の確立も期待できそうですね。

source: イー・エフ・エデュケーション・ファ ースト

文/崎田とき

print
いま読まれてます

  • 英語脳かどうかは、脳を直接見ればわかるー東大とEFが共同研究
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け