ちょっと話せば20万。製薬会社が主催するお医者様の「講演会」裏話

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毎回、「そこまで書いて大丈夫?」と思ってしまうほど赤裸々な内容が人気の『製薬業界の裏側がわかる現役MRメルマガ』の最新号で明かされているのは、薬の講演会の裏側。我々庶民からすれば、思った以上の金額が動いているようで…。

薬の講演会

こんにちは。現役MRの辻です。

MRの仕事には講演会というものがあります。講演会? なんぞやそれ? と思う方もいらっしゃると思います。

講演会とは…近隣の先生方を集めて、専門の先生に薬剤や疾患に関して最新? の情報を話していただく。

ざっくり言うとこんな感じです。

基本的に講演内容は主催するメーカーの薬剤に関連する内容ですので、その薬のいいことを講演することがほとんどです。あの先生はいいこと言ってくれるとか…あの先生はあまりいいこと言ってくれないとか…こんな会話がメーカー内では繰り広げられています。

講演会にも色々種類があって10人程度の小規模のものや、30人程度の中規模のものや、100人程度の大規模のものもあります。

小規模のものですと、担当エリアの仲のいい先生方を集めたりします。中規模のものですと、○○区の先生方を対象にしたり、大規模のものですと○○県の先生方に案内したりします。規模が大きくなると当然大変です。

この講演会というのには役割者という先生がいます。まずは講演をする先生です。

そして必ずといっていいほどいるのが座長の先生です。座長? なんぞやそれ?

…座長とは簡単に言うと座りながら司会みたいなことをする先生です。

講演会の流れとしては、製薬会社の司会の人が司会をし始めて薬の製品紹介をしたりします。前座みたいな感じです。

それが終わると製薬会社の司会が座長の先生に振ります。「では、座長の○○先生お願いします」みたいな感じで。そして座長の先生が講演する先生の経歴を紹介します。

そして講演する先生が「過分なご紹介ありがとうございます」とか言って講演がスタートします。

この講演する先生と座長の先生を役割者と言います。この役割者の先生方には謝金が支払われます。講演する先生で5~20万とかだと思います。20万以上の先生もいると思います。

座長の先生にも5万前後は支払います。座長の先生なんか講演する先生の経歴を紹介して、ちょっと感想とか述べて、質問したり、質問を会場の先生方にふったりするだけでお金が貰えるので結構いい商売だと思います(笑)。

その他にもオープニングリマークスとかクロージングリマークスとかいう役割もあったりします。

そして講演が終わるとだいたいの確率で情報交換会という名の立食があって、先生にお酒を注いだり、料理を皿にとったりします。

そして終わったあとは余った料理を食べ、余ったお酒を飲んで解散するというのが通例です。残飯処理ですね(笑)。

そしてパクったタクシーチケットで帰るという感じです(笑)。

以上、講演会の一連の流れでした。

image by: Shutterstock

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