死ぬまでに知っておきたい。エンディングノートと遺言書の違い

 

3.手続をスムーズにするためのメモ

相続が起きた後、どこに何があるかわからず困る、というケースは結構あります。その場合、相続人はまず家中の捜索をすることから始めなければなりません。また、せっかく遺言書を書いても、遺言書がどこにあるか見つけられない場合もあります。

こういった事態にならないために、エンディングノートに「どこに何の財産があるか」「遺言書があるなら、どこにしまってあるか」を書いておいて頂くと、スムーズに手続にはいることができます。またあわせて、債務等がないのであれば「ない」と書いておいていただくと、相続人は安心しますので、これも記載しておくと良いでしょう。

4.想いを伝えるために 

これがエンディングノートの一番大きな役割だと思います。

法的なルールがないからこそ、エンディングノートには何でも自由に書くことができます。

例えばこれまでお世話になった人への感謝の気持ち。

例えば遺言書を書くに至った経緯。

例えば人生で幸せだったこと。

例えば家訓など、後世に残したい想い。

こういったことを伝えるのに、ぜひエンディングノートを使われてはいかがでしょうか。 

遺言書にも「付言」といってお手紙のような内容を書くことは可能です。なのでもちろん、感謝の気持ち等を遺言書の中に書いても良いです。

しかし遺言書は法的な文書であるがゆえに、公正証書遺言なら公証人や証人に、その他であっても、実際に手続に使う際には金融機関の担当者等の手続先に、など、人目に触れることも結構多いものです。

エンディングノートであれば、特段どこかに提出する義務はありませんので、大切な方ご家族に伝えたい想いを、思う存分残すことができます。

このように、遺言書とエンディングノートにはそれぞれ違った役割があります。それぞれの特性を知った上で、どちらか一方のみではなく、両方セットで残しておいていただくことをおすすめします。

image by: Shutterstock

 

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