北米は育休、長期休みは当たり前。でも復職後の集中力がハンパない

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日本では育児休暇をめぐる議論がたびたびおこっていますが、北米ではそもそも「休暇申請」というものに対する捉え方自体が日本とは違うようです。無料メルマガ「Joeyの日々雑考」の著者Joeyさんは、15年のカナダ生活の経験の中で感じた育児休暇について「ただ休みが取りやすいだけでなく休暇明けの仕事ぶりも日本とは違う」と、紹介しています。

カナダでは長期休暇申請は当たり前の権利

以前カナダに15住んでいました。

僕には子供はいませんが、周りの友達で子供を持っている人で、育休を取る人が多くいて、『やっぱり日本と違うなぁ』と感じたのを覚えています。

妊娠した女性がお休みを取る、子育て中の夫婦男女ともがお休みを取る光景を結構見てきました。

北米が日本に比べ『育休』を取りやすい理由のひとつに、育休以前に『お休みを取ることに対する意識の違いがあると思います。

例えば、長期休暇。

北米では23週間休暇をとることは当たり前ですし、長期休暇申請をしたからと言ってやっかむ人や嫌味を言う人はほとんどいません。

ですから、休みを取る当事者が『仕事の取引先に迷惑をかける』という意識も日本人ほど持っていませんし、また、取引先も長期休暇じゃしょうがないかという考え方が浸透しています。

つまり、社会全体が『休みを取るのは当然の権利』という意識が働いています。

『休みを取るのが当然の権利』ですから、出産のため、子育てのために『育休』を取ること自体、それほど難しくないですね。

休暇明けの復職に関しては『休暇前のポストに戻れる』という決まりがありますが、長期休暇を取ったのちの復職で苦労するのは日本も北米も変わりません

長期休暇明けのスタッフの『周りに追いつこうという集中力はすごいですよ。

『おいていかれたらどうしよう』『戻っても元のように仕事ができなんじゃないか』と不安を抱えるのとは大きな違いですよね。

日本ではやはり『長期休暇をとる』それが遊びでない『育休』であっても取りにくい状況ですね。

やはり、『周りに気を使いながら集団の中で存在感をアピールする日本人』の感性でしょうか。

休暇明けでも何とかしてやる!』と意気込みが必要、『育休とれなきゃ辞めてやる!』という意気込みも必要なのかもしれません。

『生真面目日本人』に『育休』がどこまで浸透するか、難しい問題ですね。

image by: Shutterstock

Joeyの日々雑考
著者/Joey

メルマガではカナダ生活15年の経験をいかした現地事情に関するコラムを発信中。スキーのインストラクターやた仏・伊レストランのシェフを経験。その後2009年に日本に帰国し、現在では五感を活かしたボディムーブメントアドバイザーとして活躍中。

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