*では、聞き手が満足できない話し方とは、どういうものでしょうか。
まず、
「○○が××、ということがあったんですよ。」
と、
事実だけを言ったまま終わってしまう、言葉数が少ないケース。
いっぽう、
「・・で、・・で、」
と、つながって途切れなかったり、事実の羅列や感情的表現の連続で、メリハリがない、自分で笑ったり、オーバーな表現のわりに、内容が大したことがない、など、言葉数が多いケース。
このように、言葉数が多かろうが少なかろうが、聞き手が不満を感じる可能性は考えられます。
不満、つまり、自分の話が、相手の期待に応えられていない、ということです。
*口数は多いのに、聞き手に、「それだけかよ!」とツッコまれてしまう人。
原因は、話のひと区切りや、自分の持ち時間が長いことです。
同じ場面、同じ内容の話が続けば続くほど、聞き手は、
「これだけ長く続くんだから、きっと最後に、何らかの特筆すべきオチや結論で締めてくれるに違いない」
そう思ってしまうわけです。
ところが、その一連の話は、続いてきたのと同じ様相のまま、終わってしまう。
だから、「オチはないのかい!」とツッコまれるわけですね。
そう言われると話し手は、「オチがなかったからいけないんだ」と思い、また、「オチを考えるのは難しい」などとコンプレックスを感じたりするわけですが、それは、問題点が違うんですね。
大事なのは、
・一連のテーマの話を、適切なタイミングで終わらせること
・相手に話させたり、想像させたりと、聞き手が話に参加する機会を用意すること
なんです。