いじめの秋がやってくる。親が頼るべき、子供が心を開く「第三者」とは

 

身近なところでは、兄弟姉妹、お子さんの仲の良い友達や先輩、おじ、おば、親の知り合い、昔の担任、塾の先生、祖父母などです。本人が信頼を寄せている人間には心を開くものです。また逆に、「全く知らない人だったら話せるということもよくあります。カウンセラー、医師、相談機関の相談員などになります。民生委員の方にお願いしたという事例もあります。私たちも初対面の子から話を聞くことが多いのですが、その内容を保護者に伝えると

「そんなこと言ってなかったんですけど」
「まったく知りませんでした」
「そんなことを考えていたんですね」

という反応がかえってくることがあります。聞き出す際には、半分は大人の心半分は自分の子供時代の心を思いだしながら聞いてあげてください。子供の側も、「この人は信頼できるかどうか」を探りながら話をしているものです。大人から見れば簡単な結論であっても、その結論をいきなりズバッと指摘するとスッと殻の中に引きこもり、扉を閉じてしまったりします。また、「なんだぁ。そんなことで悩むなよ」などと大人の視点だけで考えることも危険です。ですから、子供からの聴き取りを第三者に頼む時には、本人がつらいと感じていたり苦しんでいる気持ちがわかる人にお願いしてみてください。

子供の様子がおかしい時、親が不安になるのは当然のことです。その不安の源は、「わからない」というところにあります。解決すべきポイントが明確になれば、対策を考えることができます。親の手に余って、専門家の助けが必要な場合であっても、何が問題になっているのか親の口から説明できるようになります。

したがって、「わからない」時には情報を集めることです。お子さんに直接、ただしてみても何も言ってくれない時には、お子さんの友達からやママ友を通して情報を集めましょう。さらには「第三者」を立てて、悩みを聞き出してもうということを考えてみてください。

私たちはいじめの相談を受け付けておりますが、それ以外のことでもお子さんに不安に感じたら、早めにご相談ください。お役に立てればうれしく思います。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明

image by: Shutterstock

 

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • いじめの秋がやってくる。親が頼るべき、子供が心を開く「第三者」とは
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け