遊べる本屋はどこ行った? 失速「ヴィレッジヴァンガード」の矛盾

 

中小企業がヴィレッジヴァンガードから学ぶべきこと

ここまで書いてきたように、ヴィレッジヴァンガードは、明確な事業コンセプトがあるため、値引きなどに頼ることなく、ここまで来ている。

スターバックスが、事業コンセプトとして、「第三の場所を提供していることは有名だ。コーヒーではなく、自宅や会社・学校に続く第三の場所を提供することで、コーヒーやサンドイッチでくつろいでもらいたいのだ。これにより、タリーズやドトールとは違う独自のポジションを確立できている。

ヴィレッジヴァンガードも、One&Onlyの場所を提供することで、他の書店や雑貨店に買い物に行くことと比較されず、「面白グッズ買いにヴィレヴァンに行こうと真っ先に思い出してもらえるのだ。

流行りのSNSをやるべきか、ホームページを拡充すべきかと、悩む経営者も多い。しかし、迷ったらまずは自社の事業コンセプトに沿った戦略であるかどうか、を確認すべきなのだ。

 

理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋

著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか?あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか?世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか?毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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