面接官が密かに用意している「会話のやらせ」

 

あとは、すでにやられている会社もあると思いますが、「面接時の想定問答集を作る」のもおススメです。特に、面接になれていない現場責任者などが面接する場合は、作っておいたほうが良いでしょう。

その際に大切なのは、「答えに思いを込める」ことです。

月並みな建前で答えをするのと、自分の経験などもふまえて本音で答えるのでは、応募者のモチベーションは大きく変わります

いかに応募者のモチベーションをあげるかを考えた上で、答えを作り込みましょう。

そう考えると、今までの答え方と、少し変わってくるのではないでしょうか。

会話上手になるためのコツの1つは、「想定される質問とその答えをあらかじめ考えておく」ことだそうです。

実は、最近「会話力をあげる」みたいな本をよく読んでいて、どの本にもそのようなことが書かれていました。

「人との会話を盛り上げるには聞き役に徹しましょう!」というのは割とよくある話ですし、私もそう思っていました。

質問とその答えを用意しておくというのは、ある意味、その逆のことを言っているわけで、最初はどうかと思いましたが、考えてみると確かに思いあたることがありました。

というのは、以前にある飲み会で、隣の方とあまり話が盛り上がらなかったことがあったのです。

その方はとても気をつかってくださって、いろいろと質問をして、非常に私の話を聞いてくれようとしていたのです。

それにも関わらず、なぜ話が盛り上がらなかったか?

それは、私の答えがつまらなかったからです。

そのときに私が「質問と答え」を準備し、しっかりと面白い答えを用意していたら、おそらく会話はとても盛り上がったことでしょう。

ある意味「会話のやらせ」とも言えますが、備えあれば憂いなしです。

よろしければ、みなさんもぜひやってみてください。

image by: Shutterstock

 

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