なぜ財務省は、息を吐くように「増税」をしたがるのか?

 

虚偽を言った第一の理由は、「税金は取れるときに取っておきたいという政治家や官僚の本能」です。脱税や税金逃れが多いとは言っても、日本の国税庁はきわめて優秀で、国民からとるべき税金はかなり正確にとっています。1990年代に年金の記載間違いが5000万件もあったことと比較すると、当時の社会保険庁と税務署の力の差をしめしたことになりました。

物価は少しずつ上がるので、税金も少なくとも物価にスライドして上げていきたいし、各省庁から要求されるお金は常に不足気味ですから、常時、「税金を増やしたいという欲求があり、そのためには「政治家を説得してなんとか誤魔化してでも増税する」というチャンスを伺う必要があります。

そこに「民主党政権(現在の民進党)」というポンコツ政権ができて、公約も守らず(高速道路無料化、家族手当など)、言うことも途中で平気で変えていたので、当時の野田元首相に公約違反の増税をやらせたのです。野田元首相は選挙で当選したとき「政治家は口で言ったことは守る。まして紙に書いたものはゼッタイに守る」と言い、「減税を主張していたのに、議員になったら増税に踏み切るという珍しい政治家でした。

だから財務省としては千載一遇のチャンスで、「社会福祉と税の一体改革」というまったく意味の無い説明を国民にして増税に成功したのです。これにNHKがなぜ追従したのかは明らかではありませんが、NHKの予算は政府が決めるので「受信料を払う国民ではなく、予算を決める政府の方を向いたと考えられます。

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