なお、この調査では実際に子どもの「暮らしの力」や「課題解決力」を測るテストをしたわけではありません。あくまで、子ども自身の自己評価をアンケートで訊いているだけ。でも、そのことが却って重要なポイントなのです。
言い換えれば、この調査は「親のふるまいが子どもの自己評価にどのように影響するか」を計測している、ということ。親の叱咤激励の多さと、子どもの「自分はできない子」というイメージには相関関係がある、ということを如実に表しているわけです。
そうとわかったら、今日から掛ける言葉を変えられますよね。
- 「もっとがんばれ」→自分は努力が足りない子だ
- 「しっかり勉強しなさい」→自分では充分に勉強できない
をやめて、
- 「よくがんばってるね」→自分は努力できる子だ
- 「しっかり勉強してるなぁ」→自分から勉強する習慣が身に付けられている
と、言ってあげましょうね(^^)
さらには、いろいろな「自己イメージ」を持たせてあげることで、励ましを与えることも可能ですよ。
- 「上手になると、うれしいよね」→自分は上達する嬉しさ・楽しさを知っている
- 「去年もテスト前にがんばって、理科10点アップしてたよね」→自分の努力は成果につながっている
- 「パパは何も言ってないけど、宿題も忘れずにやっているんだな」→やるべきことを自分で把握して実行できる
親の使う言葉が、子どもの自己イメージを作っている──このことを忘れずに、子どもに接してあげていただけたら、私も嬉しいです!
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2