恩を尊ぶのが日本人。利家とまつの娘が取り持つ八丈島と金沢の縁

 

秀家と豪姫の時代から既に400年余りが経ちましたが、いまも大蓮寺にある豪姫の肖像画に「あの時はありがとうございます」と手を合わせに来る八丈島の人がいるといいます。

「あの時」というのは、八丈島が飢饉に見舞われた時のことで、秀家は豪姫からの仕送りを、惜しげもなく飢えに苦しむ島民たちに分け与えていたのです。

秀家と豪姫から受けた恩を400年にわたって語り継ぐとともに、500キロ離れたお寺までお参りに訪れる島民たち。私はその姿に、恩を尊ぶ日本人の美しさが見事に表れていると思うのです。

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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