童謡の「赤とんぼ」を口ずさんでみましょう。
夕焼け小焼けの 赤とんぼ
です。「ア」の音が高くありませんか?
作曲者は山田耕筰で、昭和2年(1927年)に作ったとされています。昭和初期には「ア」が高かったのです。ちなみに『新版日本語発音アクセント辞典』(NHK出版)では「伝統的なアクセント」として紹介されています。
意外なところで、古い日本語の姿を見つけることができるもんですね。
本文中では「少し前」なんて書き方をしていますが、童謡「赤とんぼ」の作曲は90年も前のことです。
いつごろからアクセントが変わったのか確たる証拠は持ち合わせておりませんが、これだけあれば言葉の姿というのは変わるもんなんだと、あらためて感じますね。
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