京都の「粋」はナンボ?野暮を承知で聞く花街お座敷遊びのお値段

kyoto20171013
 

「一見さんお断り」の京都・花街でのお座敷遊び。野暮なことだとわかっているけれど、果たしてどのくらいのお値段がかかるのか知りたい気持ちも募りますよね。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英学(はなぶさ がく)さんが、実際に花街でお食事をしてきたというお知り合いにこっそり聞いた「リアルな金額」を紹介しています。

お座敷遊びはいくらかかる?

今回は、ベールに包まれた京都の花街のお座敷遊びのお値段についてです。本来このようなことをつまびらかにすることは野暮なことではあります。しかし、京都に興味がある人なら気になることだと思います。今回はあくまでも1つの目安として一例をご紹介しています。

京都五花街

京都には現在5つの花街(かがい)があります。祇園甲部祇園東宮川町先斗町上七軒の五花街です。祇園甲部、祇園東、宮川町は八坂神社の門前に栄えたお茶屋さんですので、八坂神社の西門前から伸びる祇園商店街(四条通り)の南北に位置しています。

先斗町のお茶屋さんは鴨川と木屋町通りの間にある情緒漂う細い通りにあり、北は三条通り、南は四条通りまでの辺りが中心となっています。ですのでこの4カ所の花街は四条大橋を中心にそれほど離れていません。

一つだけ街の中心から離れて位置するのが上七軒です。上七軒は北野天満宮の門前に栄えたお茶屋さんで、室町時代に北野天満宮を再建する時に残った資材を使って7軒の茶店を建てたことに由来しています。五花街の中では一番歴史が古いのがこの上七軒です。

しかし、このような花街のお座敷で食事をするためにはどうしたらいいのでしょう? 基本的には「一見さんお断り」でとても敷居が高い場所です。長年常連さんとしてお茶屋さんに通い詰めた人に何度か連れて行ってもらい紹介してもらう以外ありません(最近では高級なホテルや旅館など宿泊先が紹介してくれるケースもあるそうですが)。

お座敷に上がれたとしてもどのぐらいお金がかかるかも分かりません。舞妓さん、芸妓さんは京都の象徴とも呼ぶべき存在です。お手頃価格であるはずはありません。お座敷遊びの値段は一体いくらぐらいなのでしょう?

先日実際に宮川町のお茶屋さんで食事をして来た知り合いが詳しく教えてくれました。ベールに包まれたものをつまびらかにしてしまうのはいかがなものかと思いながらも罪深きことでもないので一例としてお伝えします。あくまでもこれが決まっている値段だということではありません。場所や料理などによっても大きく違いますので一つの目安としてイメージして頂ければと思います。

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