なぜ、友達作りが上手な子どもの親は子と一緒に公園へ行くのか

 

外では、近所の公園から子どもたちの遊ぶ声が聞こえてきます。こんな状況では、多くの方が「一緒に遊んでくれば?」と声を掛けますよね。早く、たくさん友達ができたらいいね、と思って。

自分から積極的に声をかけると早く友達になれる
一緒に遊べば、すぐに仲良くなれる
・せっかく公園に子どもが集まっているんだから、仲間に入っていくチャンス

そう思って、我が子に「遊んできなよ」と声をかける。それは間違いではありません。ですが、その言葉ではあまり子どもの支えにならなない、ということにも気付いてあげましょう。子どもだって、そんなことは充分に承知しています。分かってはいるけど、恥ずかしさや不安から、何となく躊躇してしまう──それが普通の反応です。

子どもが時間をかけて友達を増やしていくのを見守るのも、もちろんOKです。ですが今日は、子どもに寄り添って、一緒に進んで行ってあげる方法についてご紹介します。

最初にかける声は、「遊んできなよ」ではなく、「一緒に行ってみようか」です。“新しく友達を作る”ということ、子どもにとっては初めてだったり、経験が浅かったりで、すぐに上手にはできなくて当然。なので、見本を見せてあげようという接し方です。

「ねぇ、何年生?」
「そう! この子も4年生なんだ!転校してきたんだ」
「もう知ってる? そうか、最初に紹介されるもんね」
「ボール持ってきたから、何かしようよ」
「じゃ、チーム分けしてね。おじさんも入るよ」

こんなやり取りをして、この日はポートボールのようなことをして遊びました。遊んでいる最中も、パスを出そうとしながら「名前、なんだっけ?」と何度も尋ねて、徐々に名前も覚えていきます

一度に何人もの名前を覚えるのは無理。かと言って、あまり何度も名前を訊くのも気まずいですよね。ところが、遊びながらのドサクサに紛れてなら、意外と平気なものなんですよ(笑)。

1時間も一緒に遊べばもう充分。娘が数人の女の子とおしゃべりを始めているのを見て、私は先に引き上げました。5時になって帰ってきた娘の話を聞くと、翌朝一緒に登校する約束をしたとのこと。ここから先、友達の輪を広げて絆を深めていくのは、娘自身がやることです。

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