差はいくら?プログラミング言語別エンジニア年収ランキング発表

2018.08.07
by ニシム(MAG2 NEWS編集部)
programming
 

AI/機械学習、IoT、ブロックチェーンなど、需要が高まり続けるエンジニア職はかなりの高収入ですが、扱うプログラミング言語による年収の差はどれくらいあるのでしょうか。

このたび、ビズリーチが運営する求人検索エンジン「スタンバイ」が、「プログラミング言語別年収ランキング2018」を調査し、発表しました。このランキングは、スタンバイに掲載されている正社員の求人情報約324万件を対象に、各プログラミング言語名が含まれる求人情報の提示年収の中央値を集計したもので、その結果、1位「Go」、2位「Scala」、3位「Python」という結果になりました。

プログラミング言語別年収ランキング2018

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【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】
※年収中央値が同じ場合は最大提示年収が高く、求人数が多いものの順位を上位としています

世界で人気の「Go」が日本でも1位に

1位の「Go」は、C言語の置き換えとして、Dockerなどの基盤ソフトウェアの開発で採用され、ツールの開発やWebサーバーでの活用など、さまざまな分野で利用されています。2018年のStack Overflowの年次レポートでも、最も愛されるプログラミング言語・スクリプト言語・マークアップ言語の5位にランクインしており、世界で人気の言語です。学習の容易さと実用性の高さから開発者の間で急速に人気が上昇していると見られ、国内でもインターネット企業を中心に普及しています。求人数は昨年比で1.9倍に増加しており、今後もさらに注目されることが予想されます。

2位の「Scala」は、高い生産性と堅牢性を実現し、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持った言語で、米Twitterや米LinkedInなどが利用していることで知られます。国内でもインターネット企業で「Scala」の採用企業が増えているのに対し、現在も扱える人材が少ないことから年収が高い言語といわれています。

3位の「Python」と6位の「R」は、研究機関の研究者やデータサイエンティストによく利用されており、機械学習や統計分析の活用が進むなか、さらに需要が高まると見られます。また、「Python」の求人数は昨年比で1.7倍に増加しています。

4位の「Kotlin」は昨年比で求人数が5.3倍に増加しています。昨年5月にGoogleがAndroidアプリ開発の公式言語として追加すると発表したことが話題となり、ニーズが急上昇したためと思われます。「Kotlin」は、Androidアプリだけでなく、Webサービスの開発でも採用事例が増えてきており、また「Java」の既存のライブラリを利用できるため、「Java」に代わる新たな言語として、さらに需要が高まると見られます。一方、「Java」の求人数は34,000件と多いものの、昨年比では3割減少しています(年収中央値は500万円で14位)。

5位の「TypeScript」は、「JavaScript」を拡張したもので、静的型付け言語のため堅牢なコードを書くことができ、保守運用がしやすい言語です。機能分割がしやすいため、大規模アプリケーションのチーム開発に適しており、Webサービスのフロントエンドなどでも広く利用されています。2017年4月にGoogle社内の標準言語の一つとして採用されたことから、導入する企業が増えており、求人数は昨年の3.2倍に増加しています。

AI/機械学習、IoT、ブロックチェーンなどへ投資意欲が拡大、今後もIT人材の転職市場は活況

株式会社アイ・ティ・アールの「IT投資動向調査2018」によると、国内企業の3割超がIT予算を増額しており、なかでもAI/機械学習、IoT、ブロックチェーンなどへの新規投資意欲が非常に拡大しています。IT人材への求人ニーズは増加しており、転職市場は活況が続くと考えられます。

 

求人検索エンジン「スタンバイ」
https://jp.stanby.com/

情報:PR Times

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