引き続き、行動することを阻む「メンタルブロック」について考察していきます。聴講した研修を通じて学んだ主なメンタルブロックや、ある物事に対する感情の書き換えなどについて考えていきたいと思います。
主なメンタルブロックとして、5つの項目が挙げられます。
- 欠乏感
- 無価値感
- 完璧主義
- 他人の評価
- 失敗への恐怖
この5つのメンタルブロックにより、行動することを制限してしまうと言われます。
“欠乏感”というのは、「自分には、○○がないしなぁ~」などといった、自分に足りないところに焦点を当てることで、行動を制限してしまいます。
“無価値感”は、「これをやるだけの自分には価値がないからなぁ~」などといった感情によって、行動することを難しくしています。
“完璧主義”は、文字通り、「完璧にしてからじゃないと、できないなぁ~」という感情によって、行動することを妨げるメンタルブロックです。
“他人の評価”というのは、「周りから変に思われるかなぁ~」などといった、他者からの目を意識しすぎることによって、行動を制限してしまうことです。
最後に、“失敗への恐怖”は、「行動・チャレンジして、失敗したら、どうしよう~」というメンタルブロックにより、行動することを止めてしまいます。
私自身もそうですが、一度は、こういったメンタルブロックによって、「行動したいのに、行動できなかった」という経験があるのではないでしょうか。
聴講した研修において、ある物事に対する感情の書き換え方、メンタルブロックの外し方の事例を、講師は挙げていました。
ある商談会での出来事です。ある企業が開発した新商品を、この商談会に参加しているバイヤーなどに試食してもらって、販路を開拓するということでした。商談会に参加予定だった社長が参加するができなくなり、その奥さんが、急きょ、商談会に参加することになりました。
奥さんは、商談会などに参加したことがないため、午前中は、この企業の出展スペース(ブース)の前を通るバイヤーなどに、なかなか新商品を試食してもらうことができなかったそうです。試食してもらえないわけではなく、「ご試食どうぞ!」と目の前に通る人に、新商品を勧めることができなかったそうです。
そこで、午前中の様子を見ていた講師が、昼食を食べながら、奥さんにお話したそうです。色々と話したうえで、その奥さんのメンタルブロックを外すために、こう伝えたそうです。「あなたの新商品は、お客様の幸せのためになるのだから」と。すると、午後からの奥さんの行動が変わったそうで、出展スペース(ブース)の前を通る人たちに対して、積極的に「ご試食どうぞ!」と、新商品の試食を促していったそうです。