睡眠を削って勉強した子が、発想の乏しい「コピペ人間」になる訳

 

AI時代に勧められる睡眠とは?

睡眠時間が6時間の人はノンレム睡眠中心となり、記憶には都合よいですが、それはコピーペースト的な脳活動にしかすぎません。子供の頃からレム睡眠を削除していると、新しいアイデアを生み出す脳の機能が成長しなくなります。激しい受験勉強を突破した学生ほど、大学生や社会人となってから全くアイデアの出てこないコピー&ペースト人間となっているのをよくみかけます。

記憶マシーンであるAIが登場した現代では、記憶人間の役割は低下してきています。これからは新しい発想ができる人間の重要性が増してきます。今後はその傾向が加速して進むでしょう。しかし、レム睡眠は単に長く寝ればよいというわけではありません。睡眠時間8時間という量(睡眠時間)だけでなく、睡眠の質が重要です。

質の良いレム睡眠をとる方法として私が勧めるのは、レム睡眠を抑える因子をできるだけ取り除く、という方法です。その因子とは、アルコール、睡眠導入剤(ベンゾジアゼピン系薬)、騒音、光、高温です。静かで暗く、涼しいお部屋で睡眠を8時間取りましょう。これがAIを超えることのできる発想力人間になるための睡眠です。

文献Lewis PA, et al. How memory replay in sleep boosts creative problem-solving. Trends in cognitive sciences 22 (6), 491-503, 2018

image by: imtmphoto, shutterstock.com 

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