もうひとつ、食品売り場で買う商品があります。“処分品”。いわゆる“投げ売り”状態の商品です。消費期限の近いものや売れ残りなどを極端な価格で売っています。200円程度のお菓子を50円で。150円程度のジュースを30円で。
売れ残るには理由があります。味がいまいちだったり、美味しそうに見えないパッケージだったり。しかし、それをあえて買ってみるのです。失敗しても、数十円です。これまで買った経験では、ほぼ、マズいか変な味です。これが、面白いのです。
「開発部門の人は、ちゃんと味見をしたのか?」「上層部は、よくOKを出したなぁ~」「ここを変えれば、売れるようになるのでは?」と、話が広がるのです。というより、広げるのです。メーカーを想像しながら、開発途中の会話などを自分たちで作ってみるのです。こんなことをする一番の理由は、“怖いもの見たさ的欲求”が、満たされることです。
第二には、商品開発のヒントになること。数十円で、ほんのひとときですが、結構楽しめるのです。日本中の変わったものを安く経験できるのは、ドン・キホーテぐらいです。非常に愉快なお店です。食品売り場に、“エンターテインメント”を感じます。
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