NYを毎日2万歩も歩いて判ったAmazon「O2O戦略」の巧みさ

 

ここ数ヶ月でホールフーズはどう変わったのか?

また、半年ぶりに来てみた食品スーパーのホールフーズでは、Amazon Primeのマークがそこここに掲げられていた。もう一つ目についたのは、アマゾンロッカーが配置されているホールフーズが、そこここにあったこと。

アマゾンのサイトで買った品物を、自宅ではなくホールフーズのロッカーに届けてもらう、というサービス。ウォルマートも同じサービスを展開している。

これによって、ユーザーの受け取りが便利になるだけではなく、ホールフーズに立ち寄って品物を受け取る際に、夕食の買い物をしたり、買い忘れたものがあれば買ったり、ついで買いをしたりと、ここでも、消費者購買の相乗効果を見込むことができる。

ホールフーズ、アマゾンブックス、4スターズで共通なことは、支払いの時に「Amazonプライムサービス会員ですか?」と聞かれる点。なぜなら、プライム会員の場合は割引になるからだ。

明らかに、Amazon Primeの会員になって、サービスを受ければ得なことが多いですよ、というお馴染みさんを増やしていこうとする戦略だ。リアル店舗に買いに来たお客さんも、後々はネットで継続的に買ってほしい、ということになる。

こういったネットとリアルの相乗効果を狙うのがO2Oという戦略なのだが、その戦術面においても、さすがアマゾン、という感じのチャネル包囲網だ。

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