問題の原因を「意識」「モチベーション」にする経営者は失敗する

 

活気が出ない原因というのは、

  • 声のキャッチボールする連携するルールが決まっていない
     →例えば、「オーダーいただきました」とホールスタッフが声を出してもそれに返すことばが決まっていなければ、シーンとしたままだ
  • 声を出す機会が少ない
     →「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」というホールのスタッフの声には、同じように「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声を返す。つまり、声を出す機会がなけれれば、どうしてもスタッフ自身で活気を作り出すことは難しい
  • 皆で言わなければならないと思っていない!
     →声を出すのは、ホールだけと、キッチンスタッフが思っていれば、どうしても店全体で声を出そうとしないので、気が付けば出す人が少なくなる
  • どれぐらいの声の大きさでいえばいいのかという声のゴールがない
     →自分たちは声をだしているつもりでも、マネージャー自身が出してほしい声の大きさと違うのであれば、どうしても活気は出にくい
  • 各スタッフのポジションが固定されておらず人が一カ所に集まりやすいため、店内に響き渡るようにならない

などなどが考えられる。正しい「掘り下げ」や「仮説立て」を行えば、「意識モチベーションが原因となることはあまりないはず

しかし、店舗改善の話をすると、どうしても「意識」や「モチベーション」の低さが問題であると思いがちで、多くの人がこれを原因にしがちだ!

問題の原因を「意識」や「モチベーション」に向けてしまうと、本当の問題が見えないばかりかいつまで経っても問題は解決されない

もちろん、スタッフの「意識」や「モチベーション」に問題の原因がある場合もあるが、これが原因だとしてしまうと、具体的な改善策は絶対にでてこない(僕の経験上から言えば、「意識」や「モチベーション」の低さが原因である事の方が少ない)。

本当に店舗の問題を解決したければ、先入観をあまりもたず、ひとつの課題に対して掘り下げるクセを付けよう!そうすれば、必ず、本当の問題が見つかるはずだ。

皆さんは、問題の原因を「意識」や「モチベーション」の低さにしてしまっていませんか?

image by: Shutterstock.com

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