孫の世話をする高齢者がみんな元気な理由は「適度な運動」
体力についてはできれば「第二の人生にあったスポーツや体力づくり」を始めることです。お金に余裕のある人で友人も多いならゴルフもあり得ますが、ちょっと費用がかさむのと、基本的には4人でするスポーツですので、あまりお勧めはできません。むしろ、激しいと思われているテニスや卓球などやや個人的で社会にスポーツクラブがあって、そこに参加してシニアで長く続けられるものが良いように思われます。
「体力」というのは「筋力」ではありませんから、健康でいるためには「運動が大切」なのではなく、「動く癖、日光浴をする習慣」などが大切なので、夏山の登山、水泳などもなかなか良いものです。第二の人生ではフルに仕事をすることが難しいので、第一の人生よりかえって時間が取れます。だからそれを活かして「体の基礎つくりと運動の習慣」をつけることです。
若いころは体自体が若いので、運動をしなくても元気なのですが、70歳も超えて元気でいるためには、適度な運動をしないと元気さを保つことができません。
次に「恩」ですが、年を取って元気がなくなったり病気になったりするのは「一人になる」ことが多くなるからでもあります。人間の寿命を決めるものは「健康」ではなく、「社会の中にいる」ことと、できればその社会で「みんなから期待されていること」です。その典型的な例が「孫の世話をしているお婆さん」で、ほとんどの場合、元気で過ごしておられます。
幸い、60歳でお孫さんが多く、近い将来、お孫さんのお世話ができる女性はまったく幸運で、将来は約束されているようなものです。第二の人生を有意義に幸福に送ることができるチャンスが与えられている幸運な人と言えるでしょう。でも、女性に限られます。男性の年配者が孫の世話を見るのはいろいろな問題があり、必ずしもうまくいきません。
「男女共同参画」といいますが、これは女性を働かせて男性の給料を抑える政治的な試みで、第二の人生でも男性と女性が同じことをするのは、双方が不幸になるもとです。年金の問題にしても定年でも、のちに整理をする「健康指標」も、政府や権威の人たちは一人一人の幸福や人生を全く考えていませんから、その点は注意が必要です。(メルマガより一部抜粋)
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