よく見かけるクドい敬語のオンパレード。正しい使い方は?

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ビジネスメールを作成していると、先方に対して失礼のないようにと気を使いすぎるがあまり、ついつい過剰な敬語表現を用いてしまうことは多々あるものです。特に「お」や「ご」の使い方については迷ってしまいがちですが…、今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン』では、くどく感じられる敬語の「整理の仕方」等をレクチャーしています。

敬語の使い方 「ご丁寧なご案内」

ご丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました。

という一文。これは、形容動詞の「丁寧な」、名詞の「案内」にそれぞれ尊敬を表す「ご」がついたものです。二重敬語ではないのですが、一つのフレーズにが続くとくどく感じられることがあります

このように敬語の「ご」や「お」が続く場合は、後のほうの言葉に敬語表現を用いるのが一つの目安です。上記の一文では

丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました。

とするとすっきりします。「ご親切なご回答をいただき」も間違いではありませんが「親切な回答をいただき」ですっきり。「ご立派なお車をお持ちですね」も同様に「立派なお車をお持ちですね」ですっきりします。

「ご」や「お」が続いて表現がくどくなると感じたときの参考にしてください。

敬語の使い方 「ご依頼」

発注者であるA社から受注者である私宛てに、次のようなメールがありました。

原稿作成のご依頼をさせていただきます。

上記のメールを受け取った私は、恐縮してしまいました。受注者の私からすると、発注者のA社の方が立場は上(お金の流れで考えると、私はA社から報酬をいただく身)です。ですから、発注側のA社から受注者である私にここまで丁寧な言葉を使っていただくのは、恐れ多い気がしたからです。

発注者から受注者へのメールであれば

原稿作成のお願い
原稿作成依頼

という件名、一文にするなら

原稿を依頼いたします
原稿をお願いします

で十分ではないでしょうか。

私が特に違和感を覚えたのは「ご依頼の使い方です。受注者から発注者に向けて「ご依頼をいただき、ありがとうございます」という言い方は自然ですが、その逆(発注者→受注者)の場合、「原稿作成のご依頼」の「は不要だと感じました。

敬語の使い方 「お伝えします」

先方からの問い合わせに返信した際、次のメールを受け取りました。

早速のご返答ありがとうございます。○○にお伝えします。

おそらく、メールの送信者は私(メールを送る相手)に対して丁寧な表現を使おうとして「○○にお伝えします」としたのでしょう。ですが、上記の一文にある○○さんはこの送信者の上司に当たる人物。そうすると、次のように書くとしっくりきます。

早速のご返答ありがとうございます。○○に申し伝えます

「お~する」は謙譲語で、自分の動作を低めて言う時に使います。この場合の「○○にお伝えします」は、メールを送る相手ではなく、自社の上司に敬意を払っている表現になり、社外の相手に送るメールとしては不適切となります。

このようなときは「申し伝えます」という表現を使います。

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仕事上手はメール上手! 「ご返事」「お返事」どちらが正しい?
メールで間違いやすい敬語の使い方は? など、気になるビジネスメールの基本やマナーをご紹介。2005年1月創刊、まぐまぐ大賞「ビジネス・キャリア部門」入賞。「迷わず書けるメール術」など、メール対応関連の著書8冊刊行。

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