NASAの「パーカー」が太陽最接近。人気ブロガーがワクワク解説

 

この「はぐれ磁気波」の攻撃力はラスボス並みで、一撃で磁場の向きを逆転させるほど強力なので、コロナを加熱させるどころか、この「はぐれ磁気波」自体がコロナのエネルギー源になっていた可能性まで浮上したのです。つまり、今後の観測と研究によっては、従来の考えをすべてリセットして、新たな理論を構築しなくてはならなくなったのです…という感じなので、とても「前口上」のスペースですべてを紹介することはできません。どうせ取り上げるなら、もっと徹底的に、もっとディープに書きまくりたいので、詳しい内容は、時期を見て「トピック」で取り上げたいと思います。「磁気」だけに(笑)

そんなこんなで、あたしの名前も乗っている「パーカー・ソーラー・プローブ」は、これからも太陽の謎を解くためにミッションを続けて行きますが、実は、あたしはすでに火星にも降り立っているのです。「パーカー・ソーラー・プローブ」の打ち上げの3カ月前、2018年5月に打ち上げられ、11月27日に火星への着陸に成功した火星探査機「インサイト」にも、世界から応募された200万人の1人として、あたしの名前がマイクロチップに刻まれているのです。

さらには、来年2020年7月の打ち上げを目指して開発が進められている新しい火星探査車「マーズ2020」にも、あたしの名前が乗るのです。「火星探査機」じゃありませんよ。「火星探査『車』」ですよ。現在、火星では、2012年から活動している「キュリオシティ」という火星探査車が走り回っていますが、そろそろ新車に買い替える時期が来たのです。あたしの名前が乗った探査車が火星を走り回るなんて、想像しただけでワクワクが止まりません!

その上、「マーズ2020」の着陸地点は、火星の「ジェゼロクレーター」なのです!「ジェゼロ」とはスラブ系言語で「湖」のことで、ここは40億年前には湖だったのです!何でこんなに興奮しているかと言うと、「マーズ2020」のミッションの1つが「火星のサンプル採取」だからです。「マーズ2020」は、ここで火星の土壌のサンプルを採取して小型カプセルに入れます。そして、NASAに後続のミッションの予算が降りれば、そのカプセルをロケットに乗せて地球へ運んで来るのです。

つまり、人類が初めて手にする「火星のサンプル」は、この「かつては湖の底だった場所の土壌」である可能性が濃厚なのです。そして、それを掘ってカプセルに入れるのは、あたしの名前が乗っている探査車ということになるのです!これって、ワクワクすると思いませんか?ちなみに「マーズ2020」は、予定通りに2020年7月に打ち上げられれば、2021年2月に「ジェゼロクレーター」に到着します。

あたしは、「はやぶさ」と「はやぶさ2」が小惑星に打ち込むターゲットマーカにも署名しているので、あたしの名前は、これまでに、小惑星イトカワ、小惑星リュウグウ、そして火星に降り立っています。そして、今回は「太陽に大接近」したのです。次はどんなミッションが実現して、どんな惑星に行くことができるか、あたしの宇宙旅行はまだまだ続きます♪

image by: Shutterstock.com

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