Amazon然り。成功したけりゃ「替えが利かない人」を目指すべき訳

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「上司が評価してくれない」「給料が安い」等々、グチをこぼしたくなる時もありますが、それだけでは何も変わりません。自身の評価が変わるようなアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、相手により高い価値を提供し「他に替えることのできない人物」を目指すべしとし、その理由を解説しています。

自分だけが得をする

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

ビジネスの原則は、目の前にいるお客様にいかに高い価値を提供できるか、ということです。支払ってもらうお金よりも高い価値を与える時に、購入してもらえることになります。なるべく損をしないように、手抜きをしたりすると、購入してもらえまえません。

今のお客様をないがしろにして、新規顧客ばかりを追い求めていると、リピートしてくれなくなります。目の前にいるお客様にいかに高い価値を提供できるかを追い求めていると、リピートしてくれ、さらに友人知人を無償で連れてきてくれます。

これは、何もお客様の言うことを何でもきいてあげる都合のよい会社やお店、という意味ではありません。

Amazonの企業理念は、「地球上で最もお客様を大切にする企業」ということです。Amazonは、何も客の言いなりになっているわけではありませんが、Amazonのおかげで、ショッピングがとても楽になりました。これだけ隆盛を誇るのも納得です。「他に替えることのできない」企業です。

個人が社会で成功するのも同じ原則です。会社員であれば、会社からもらえる給料分の仕事しかしていなければ、いつまでも給料は上がりません。会社からもらえる給料以上の仕事をし、「この人は頼りになる」「この人がいないと困るな」というようになれば、評価が上がり、給料が上がっていきます。「他に替えることのできない」社員になるからです。

社外の評価も上がるので、より高級で転職できる可能性も出てきます。自分が「いかに会社に対して高い価値を提供できるか」、にかかっています。これは、会社の言うことを何でもきく都合の良い社員ということを意味しません。

人間関係も同じ原則が適用されます。友人、知人、配偶者や恋人に対して、「自分はこれだけのことをしてあげているのに、何も返してくれない」などと思っていないでしょうか?相手はあなたと全く同じことを考えていて、あなたに対する評価が低くなっているかもしれません。

相手と良好な関係を保ち、相手の心を離さないようにするには、やはり「相手に対して、いかに高い価値を与えられるか」ということになります。これは、相手が求めることを何でもきく都合の良い人間になることではありません。

自分の強みを活かして相手に高い価値を与え続け、「他に替えることのできない」人間になったら、どうでしょうか。Amazonと同じように、もはや、なくてはならない存在になることができるでしょう。世の中は、シンプルな原則に貫かれている、ということですね。

そして、自分だけが相手よりも得をしよう、と思っても、そう甘くはない、ということでもあると思います。

今日は、ここまで。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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