簡単+美味しい=感動。大根おろし器が5千円でも売れまくるワケ

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 好きな人にとってはたまらない「大根おろし」ですが、自分でおろすとなると少々面倒な上、毎回同じクオリティの味を出すのは容易ではないのが悩みのタネ。そんな悩みを職人技で解消し、利用者に感動すらもたらしている企業が注目を集めています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、そんな人気のおろし器を世に出したメーカーの戦略・戦術を詳細に分析しています。

プロセスと結果

今号は、人気のおろし器を分析します。

● アーネスト株式会社が展開しているおろし器「楽楽おろしてみま専科

大根おろしが面倒だと思っている方をターゲットに独自の「独自の目立て」に支えられた「食材を早くラクにおろせる」「ふわふわにおろせる」等の強みで差別化しています。

おろし器としては高価格帯ですが、利用者が感動するほどの、プロセス(簡単)と結果(おろしの仕上がり)を示すことで顧客から支持されてます。

■分析のポイント

「楽楽おろしてみま専科」というネーミングにも表れていますが、食材をカンタンにおろすことができるという価値を前面に出した商品です。カンタンにおろせるというのは、調理におけるプロセスの価値です。一方で結果も重要です。どんなにカンタンにおろせたとしても自分が望む形・味にならなければ、顧客にとっては嬉しさ半分ということになってしまいますからね。

つまり、何が大事かというとプロセスと結果の両方なんですね。どんなに結果がすばらしくても出来上がるまでに1日かかるおろし器やものすごい力がいるようなおろし器では、ほとんどの方が購入に躊躇するでしょう。また、どんなにカンタンなプロセスであっても甘いふわふわの大根おろしが食べたい方、辛い物が苦手な方は、シャキシャキの辛い大根おろしが出来上がるおろし器は買いません。

おろし器も多種多様なものがあり、カンタンにおろせることを訴求している商品もある中で、アーネストの売り方のうまさは、結果も訴求していることです。「楽楽おろしてみま専科」でおろした結果、出来上がるふわふわな大根おろしは食べてみたいなと思わせますし、辛い大根おろしが苦手な方、辛い大根おろししか食べたことがない方にとっては非常に魅力的に映ります。

あの「ふわふわ」という結果を出すためにあの形状になったのかそれともカンタンにおろすことを追求した結果としてあの形状になったのか、どちらが先かわかりませんが、プロセスも魅力的、結果も魅力的だからこそ、おろし器としては高価格帯でありながらも「楽楽おろしてみま専科」が人気商品となっているわけです。

今後、「楽楽おろしてみま専科」が、どのように拡がっていくのか注目していきたいです。

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