国際交渉人が予測した新型コロナによる世界の分断と新時代の到来

 

戦争と言えば、ずっと続いていた米中の多方面での“戦争”に『バイオテロを巡る責任転嫁と非難の応酬』が加わりました。バイオテロなのか否か、バイオテロ・人為的なウイルスの拡散だとしたら真犯人は誰か。その答えは、実際の実行犯にしか分かりませんが、米中の争いは、経済や貿易という側面に留まらず、世界中の住民の生命の危機を招くというPoint of No Returnの様相を見せ、非常に危険なレベルに達していると言えます。

これが『誰かの謀略』なのか。それとも『完全な計算間違いで自らをも危機に晒すことになった』のか、それとも本当に『感染病の蔓延で、それは各国のプライドゆえの対策の遅れが招いた人為的なミス』なのかは言い切れませんが、確実に言えることは、世界中で相互に対するtrust levelが著しく損なわれたということでしょう。アジア人に対する差別と暴行から始まり、それが今では感染者への差別へと発展し、コミュニティーが成り立たない危機に瀕しているということでしょう。

拡大するオンラインビジネス

今回のCOVID-19の蔓延は、間違いなく後世に語り継がれる歴史上の危機となるでしょうし、私たちが今、戦っている見えない敵は、思いの外、手ごわいと言えます。しかし、あえて批判を覚悟でいうと、今回の新型コロナウイルスの蔓延は負の要素が目立ちますが、必ずしもAll Negativeとへ言えないのではないかと考えています。

こじつけかもしれませんが、新型コロナウイルスの蔓延により移動が制限され、オフィスに出向く形での仕事の仕方や、学校の教室で集団で学習するという旧来からのパターンが不可能になる中、新たな時代の働き方や学び方への完全な離陸を後押ししたと言えるのではないかと思うのです。

ICT(Information and Communication Technology)を駆使したリモートワークやビデオ会議システムの活用拡大、e-learningの提供による自らのペースで学び学習することが出来る環境の社会レベルでの実践、そして店舗における需給のマッチングは、オンラインベースでのビジネスの拡大によってカバーされ始め、生活物資のオンラインでの調達と宅配の拡大を招きました。

移動の制限と従来の生産や余暇の活動を巡る経済は大打撃を受けて、航空業界をはじめ大規模なレイオフ(雇用の著しいカット)や、日本の場合、新規採用の内定取り消しという笑えない状況を生んでいますが、その一方、アマゾンをはじめとするオンラインビジネスは、宅配のための人員確保のために10万人強の新規雇用を募集し、他のオンライン系のビジネスもその流れに続いているという、別の経済活動の拡大と発展を後押しするという、皮肉な状況になっています。

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