アビガン早期投与で効果発揮か。抗コロナ薬治験失敗も見えた希望

2020.04.24
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by MAG2NEWS編集部 NK
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新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発に、全世界が尽力している。NECは23日、人工知能技術を活用して新型コロナウイルスに有効と考えられるワクチンを設計したと発表。製造できる製薬会社と共同開発を行ない、有効性を検証する考えだ。また米製薬・医療機器大手ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの企業は、治療薬ワクチンが臨床試験で裏付けが取れた際に迅速に対応できるよう、従業員の新規採用や製造設備の切り替えを行なっている。

「有望な治療薬」治験失敗の衝撃

時事通信によると、英紙フィナンシャル・タイムズは、アメリカのシカゴ大学の治験で患者が急回復したと報道されていた「レムデシビル」の臨床試験が失敗したことを報じた。臨床試験は中国で実施され、世界保健機関が誤って公表した文書で明らかになったという。

中国の臨床試験では、患者237人のうち158人にレムデシビルを投与し、残りの79人との経過を比較。症状の改善や血流中の病原体の減少は確認されず、投与しなかった患者と有意な差が認められなかったなかったうえに、18人には重篤な副作用が出た。レムデシビルを開発したギリアド・サイエンシズは「この治験は、統計的に意味のある結論を出すには不十分だった」と反論。「結果は不確かなもの」とした上で「データの傾向から、特に早期に治療を受けた患者には潜在的な有効性が示されている」と述べた。

「アビガン」は早期でないと効果ないか

NHKによると、富山市の富山市民病院で、効果が期待されている「アビガン」を投与を続けていた70代の女性も改善が見られず死亡した。アビガンは2014年に日本で承認された抗インフルエンザウイルス薬で、中国の医療機関主導で行われた臨床試験では「有効性が示された」と結果が出ていた。妊婦への副作用などを除けば、安全性も確認されている。しかし増殖後のウイルスには効果がないため、ウイルスが少ない早期の投与が望ましいという。

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