外出がままならない状況でも当たり前に季節は進んでいて、5月に入り関東以西では真夏日となる日もあります。今年は外出自粛による運動不足が重なり、例年以上に熱中症への注意が必要なようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者のぶ先生が、「ふくらはぎつかみ」など、初夏のこの時期の熱中症対策として効果的な方法を教えてくれます。
初夏の熱中症対策
【熱のこもりやすい「初夏」】
感染症対策で室内にこもって「運動不足」になりやすいころ。季節は進み、暦では初夏を迎えます。例年、5月のゴールデンウィーク明けくらいから、急に気温が上がり、ちまたでは「熱中症」の声が高まります。
今年は特に、生活習慣が乱れやすい春から初夏を過ごしてきていますから、普段以上に「熱中症」対策を心がける必要があります。
【熱中症は「不足」が原因】
- 食事の不足
- 睡眠不足
- 運動不足
これらが重なると、カラダは連日の疲労をちゃんと取り除くことができずに、体内に「熱」といっしょに「疲労のむくみ」をため込みます。「むくみ」は「血行不良」と「浅いあえぐような息遣い」の原因となり、体内に「熱」をこもらせやすくします。
「体内にこもる熱とむくみ」の排せつを促すには、「ふくらはぎ」を刺激することが効果的です。「つま先立ちになる屈伸運動=カーフレイズ」も効果があります。運動不足を解消しようと、寝不足の体で無理な運動をしないように、加減も必要です。
【ふくらはぎつかみ】
ふくらはぎや、すねの筋肉を、両手でしっかり「つかむ」ようにして、足首からひざ上まで、痛みを感じない程度に「もみほぐし」していきます。足の裏や足先、足首のむくみを感じる人は、足の指股や指先、足裏や足の甲まで、くれぐれも痛みを感じない程度で「もみほぐし」するとよいです。
また、足の指をグーパーさせて「屈伸運動」するようにすると、カラダの末端からの血流促進ができます。足の指でギュッと地面をつかむような「足裏を刺激する運動」も効果的。芝生の上をはだしで歩くような感覚が理想的ですね。
軽く指でつまむように、足指の腹や付け根を刺激しても効果があります。とくに「爪」の色や形が悪い指は、丁寧に刺激するようにするとよいでしょう。
梅雨が明けて、暑さに慣れるころから、徐々に「汗をかく運動」をし始めるとよいですが、焦りは禁物。今のところは、季節に体を慣らしながら、たまった疲れを毎日しっかり解消することを目的に過ごすようにしましょう。
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