コロナに勝つには「売る場」を変えよ。事例に学ぶ販路拡大のコツ

shutterstock_1728442489
 

緊急事態宣言により店内での営業の自粛や営業時間の短縮が求められ、テイクアウトやデリバリーに力を入れる飲食店が増えています。また、飲食店などの営業縮小により、行き場を失った生鮮食品をインターネット経由で販売する動きもあります。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、厳しい状況でも工夫し、生き残りを図る事例を紹介し、成功のポイントや販路拡大のコツを伝えます。

売り方ではなく“売る場”を変えよ! 飲食店・食材生産の事例に学ぶ販路拡大のコツ

新型コロナウイルスの非常事態宣言から特に、お客様に来店してもらう飲食店さんのようなビジネスモデルは、営業時間の短縮要請や、外出自粛などの要請もあり、来客も減りますよね。こうなると、やはり家で食事をする、という消費スタイルになり、自然にイートインをしてもらうこと自体が難しく、テイクアウト、デリバリーのサービスを、新しく追加した飲食店さんも多く見受けられます。

このような状況の中でも、工夫をこらしているお店や会社があるので、まずは紹介していきたいと思います。

鍋料理をデリバリー?

飲食店での、イートイン、店内飲食が3密になるため、メニューを「テイクアウト」でしてもらおう、というサービスが目につきます。私はコーヒーが好きで、自分でも豆を焙煎してもらって、ミルで挽いてからコーヒーをたてたりしますが、それでは飽き足らず、よくお気に入りのカフェにいきます。

名古屋にオフィスがあった頃、その近くにあった、CAZANN(カザン)というカフェが好きでした。ここは、もともと自社でコーヒー豆を仕入れ、炭火で焙煎し、喫茶店におろしている会社ということもあり、自店舗でも出す、こだわりのコーヒーが美味しいのです。アイスコーヒーなんかは、溶けてきても味が薄くならないように、氷をコーヒーを冷やして作るというこだわりぶりです。そのカザンさんが、テイクアウトできる、「おうちコーヒー」を発売したと、SNSで告知していました。

また、東京の四谷に「どろまみれ」という居酒屋の名店があります。食べログの100名店にも選ばれるようなお店で、私もいきたくてしょうがないのですが、なかなか予約が取れず、まだいったことがないくらいの人気店です。

ここに名物の「草鍋」という料理があります。比内地鶏とタイのだし汁のスープに、やまと豚と農園野菜のしゃぶしゃぶ、そして締めの麺が絶品、という、聞いただけで美味しそうなメニューです。これをテイクアウトまたはデリバリーします、というチラシがオフィスのポストに入っていました。

鍋のテイクアウトやデリバリーも新しくて、なかなかなくて面白いですよね。当然、このメニュー以外の唐揚げとか、焼き鳥セットも注文できます。このような形で、店舗での名物メニューをテイクアウトや、デリバリーメニューにする、ということをやっているお店が増えてきました。

print
いま読まれてます

  • コロナに勝つには「売る場」を変えよ。事例に学ぶ販路拡大のコツ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け