元官僚が見抜いた、東京の新型コロナ本当の死者数が数倍の可能性

dd20200518
 

欧米に比べ、日本における新型コロナウイルスによる感染症の死者数の圧倒的な少なさが各国で驚きを持って伝えられています。しかし、「おそらく政府発表よりかなり多くの死者がいる」とするのは、元国税調査官で作家の大村大次郎さん。大村さんは自身のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で今回、東京の2月から3月の死者数について、そう判断せざるを得ない「証拠」を列挙するとともに、現時点の日本の新型コロナ対策を讃える人を「本当の愛国心のない人」としてその理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2020年5月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

新型コロナ本当の死者数

改めて言いますが筆者は、元国税調査官です。国税調査官というのは、税金の申告が正しいかどうかをチェックする仕事です。具体的に言えば、企業の出してくる「データ」や「申告書の数字」を間違いを指摘する仕事です。職業病のようにとして世の中の様々な「データ」や「数字」をチェックするくせがついています。

また筆者は、元官僚でもあり、官庁が数字を微妙にごまかして、世間を欺く構造も非常によく知っております。

そういう元国税調査官の目で、現在の日本の新型コロナに関する発表データを見たとき、「デタラメだらけ」ということになってしまいます。

今回のそのデタラメだらけのデータの中でも、特に「死者数」をターゲットにして、ご説明したいと思います。

「日本は新型コロナにおいて死者数が欧米よりはるかに少ないので対策が成功している」などと主張する評論家なども多数います。

が、この主張は的をはずしていると思われます。日本だけじゃなくアジア諸国はおおむね欧米よりも死者数が少ないのです。人口比にして二けたくらい違います。

また日本の国民はそもそも感染症対策が世界でもっとも進んでいるのです。花粉症の影響もあり、日本人は冬から春にかけてマスクを常用している人がかなりいます。手洗い、うがいなどの衛生に関する観念も発達しています。

欧米のような挨拶時にハグや握手、キスなどをする文化もありません。そして、おそらく日本人は世界でもっとも「大声で話すことが少ない人種」です。

つまり日本というのは、もともと感染症が流行しにくいといえるのです。

さらにまだ明確に解明されているわけではありませんが、アジア諸国に感染者や死亡者が少ないのはBCG接種の影響があるという説も唱えられています。

だから、欧米の死者数と比べて日本は成功しているなどとは決して言えないはずです。

比べるのであれば条件が似ている台湾や韓国と比較するべきでしょう。

そして、日本人としては悔しい限りですが、台湾や韓国と、新型コロナ対策を比較すれば、日本の新型コロナ対策のお粗末さは明白です。

台湾や韓国では、早くからPCR検査を大々的に行い、感染者を隔離し、大幅な経済活動の自粛やロックダウンなどの厳しい処置を講ずることなく、新型コロナ対策に成功しています。

台湾や韓国は中国との人や物の往来も激しいので、日本よりも不利だったにもかかわらず、です。

台湾や韓国の感染者の少なさは、きちんとPCR検査を行なった上での少なさであり、国際的にも評価されています。しかし、日本の感染者の少なさは、先進国としては最低レベルのPCR検査によるものであり、国際的にも厳しく非難されています。

print
いま読まれてます

  • 元官僚が見抜いた、東京の新型コロナ本当の死者数が数倍の可能性
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け