無印良品がローソンで買える。なぜファミマと決別して移籍したのか

2020.06.22
by tututu
ローソン×無印良品①
 

コンビニエンスストア大手のローソンが17日から「無印良品」の販売を始めている。東京都内の3店舗で3カ月間ほど実験し、売れ行きをみながら、今後取り扱い店舗を増やすかどうか決めるという。しかし、コンビニで無印良品の販売されていたのは、ファミリーマートだったはず。大手コンビニ間でなぜこのような“移籍”が起きたのか?

ローソンで無印良品を実験販売

無印良品の商品を扱うのは、「久が原一丁目店」(東京・大田)、「新宿若松町店」(東京・新宿)、「南砂二丁目店」(東京・江東)の3店舗。日用品の購入ニーズが高い住宅地立地が実験店舗に選定された。無印良品で販売している約7000品目のなかから、約500品目を期間限定で販売する。

実際にその内の1店舗へ行ってみた。入口に「無印良品」と書かれたのぼりがいくつも立っており、ローソンで無印良品の販売が始まったことを知らない人は、「え? どういうこと? 」と思うに違いない。

中へ入ってみると、いきなり無印良品のマスクが目に入ってきた。「繰り返し 使える 2枚組・三層マスク」999円。やさしい肌触りと優れた通気性で、販売開始から約1カ月で100万枚を売り上げた話題のマスクだ。

ローソン×無印良品②

マスクを横目にさらに進むと、「ここ、本当にローソン? 」と思うような、無印良品で埋め尽くされたゾーンへやって来た。日用品から文房具、衣類、バスグッズ、レトルト食品、お菓子など、無印良品でお馴染みの定番商品がズラリと並ぶ。その数、棚一列というレベルではない。ぐるりと回った裏側の一列もまた無印良品。さらに両横も無印良品。「ローソンが無印良品の取り扱いを始めた」というより、「無印良品がローソンの一角で販売を始めた」という表現の方が、もしかしたらふさわしいかもしれない。

ローソン×無印良品③

無印良品で買い物をするようなワクワク感が生まれてきて、気に入ったものを商品カゴへ入れていく。しかし、それはローソンの青い商品カゴ。その何とも言えない違和感がたまらない。

ローソン×無印良品④

コンビニでは、必要なものを購入したらすぐに店を後にするという人が多いだろう。しかし、無印良品を取り扱うこのコンビニでは、客の滞在時間が長いように思える。実際に無印良品が並ぶ棚には、多くの客が立ち止まり、商品を熱心に見ていた。

わざわざ無印良品の店舗へ行かなくても、欲しかったあの商品が手軽に購入できる。ターミナル駅へ出かけたり、駅前まで出る必要がなくなるので、住宅街ではある一定のニーズはあるのではないだろうか。

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