梅雨から夏に起こる強いふらつき。鍼灸師が教える原因と予防法は

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梅雨の湿気や夏の間のエアコンの冷気は、体にさまざまな変調をもたらします。知らずしらずに肩周辺がこわばることで、強いふらつきを感じることがあると、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生。簡単にこわばりを取るストレッチの方法を教えてくれます。

フラーッとする強いふらつき

【1日中続く強いふらつき】

グラグラ目が回るわけでもなく、フラフラ足元がもたつくわけでもなく、ただ、貧血の時みたいに、フラーッと体がぐらつくように感じることがあります。特に湿度の高い梅雨から夏にかけて、こうした症状を訴える人が増えます。

【原因は肩周辺の力み】

原因は湿気による冷えや暑い日のエアコンの冷気で、肩周辺がカチコチにこわばること。たとえば、重たい荷物を抱え上げて長時間過ごした後も、同じようなぐらつき症状があらわれます。

日常気になっている精神的ストレスや、忙しさに振り回される緊張感に加えて、オリンピック選手の重量挙げみたいに、肩周りにがちがちに力を入れるような湿度や気温差の影響。1つだけだったら何とかやり過ごせそうなものですが、複数の要素で肩周辺ががちがちに上がっている状態だと、息を吸い込んだままの姿勢になり、のぼせがちになります。

慢性的に息が浅くなってのぼせたようなコンディションだと、頭の血が下がらなくてグラグラとカラダの不安定感が1日中続きます。

【強いふらつき予防は首をケア】

カラダがぐらぐらと強くふらつくとき。まずは椅子に座って腰をしっかり据えた姿勢をとります。そのまま、ゆっくり首を左右片側へしっかり倒していく。もし、首を側屈させて痛みを感じるようなら、蒸しタオルを当てて温めてみる。軽くつまんで筋を緩めてみてもよいですね。

繰り返し首を左右にしっかり、時間をかけてゆっくり傾けるようにして、自分の耳が肩にくっつくくらいまで首筋がゆるむと、強いふらつき感は解消できます。できるなら、カラダの後ろで手を組んで、両肩が持ち上がらないように、組んだ手で肩を引っ張り下ろしながら行うと効果的です。

暑くなればなるほど、エアコンの冷気で肩周辺が硬くこわばります。今年は早い時期から湿度が高い日が続いています。こんな強いぐらつき症状が出やすい年でもありますから、気が付いたら早めに対処してみてください。

image by: Shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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