「台湾と日本を不沈空母化して本土を守る」中国共産党のふざけた狙い

 

なぜ中国は「台湾併合」「東シナ海支配」を狙うのか?

同時に、中国共産党は東シナ海の占領に応じて、台湾の領有を狙っています。

2019年1月、習近平国家主席は「台湾同胞に告げる書」発表40周年記念大会にて、このように発言しています。

広範な台湾同胞は、中華民族の一部分で、正々堂々な中国人として、民族の復興における台湾の位置づけと役割を真剣に考え、国家の完全なる統一、民族の偉大なる復興を無上の光栄な事業として受け止めるべきだ。台湾問題は民族の衰弱と戦乱で生まれ、必ず民族の復興に伴い、終結する。

一つの中国の原則を堅持した上で、台湾のいかなる政党、団体もわれわれとの往来に障害は存在しない。「九二共識」(92年コンセンサス)を堅持し、「台湾独立」に反対するという共同の政治的基礎の上で、両岸(中国の大陸と台湾)各政党、各界が代表を推挙し、両岸関係と民族の未来について、広範で踏み込んだ民主協商を展開し、両岸関係の平和発展について制度的配置の実現を推し進める。

中国は平和統一のために広々とした空間を作り出す意思を持つが、さまざまな形式の「台湾独立」分裂活動にはいかなる空間も決して与えない。中国人は、同じ中国人を戦いの相手にしない。われわれは、武力の使用を放棄することを約束せず、あらゆる必要な措置を取る選択肢を保有するが、それはあくまでも外部勢力の干渉と極めて少数の「台湾独立」分裂勢力および分裂活動に対するもので、決して台湾同胞を対象とするものではない。

両岸(中国の大陸と台湾)は接続すべきものは全て接続し、経済・貿易協力、インフラ、エネルギー・資源、各業界標準の共通化を進め、金門、馬祖と福建省沿海地区の水道、電力、ガス、橋梁の接続をまず実現するべきだ。両岸の文化・教育、医療・衛生における協力、社会保障・公共資源の共有を推し進め、両岸の隣接あるいは条件が同様な地域の基本的な公共サービスの均等化、普遍化、便利化を支持するべきだ。

両岸同胞は中華民族の優秀な伝統文化を共に伝承し、その創造的な転換、革新的な発展を推し進める必要がある。国家の希望、民族の未来は青年にあり、両岸の青年は進んで重い責任を担い、団結して友情を育み、手を携えて奮闘しなければならない。われわれは台湾の青年が中国大陸で夢を追い、夢を育て、夢を実現することを歓迎する。

中国の統一は台湾の経済的利益を損なうことがなく、またいかなる国家の正当な利益を損なうことがなく、むしろ各国により多くの発展のチャンスをもたらし、アジア太平洋地域と世界の繁栄・安定により多くのプラスエネルギーを注ぎ、人類運命共同体の構築、世界の平和的な発展と人類の進歩のための事業により大きな貢献を果たすことになる。(中国国営通信社『新華社』

このように、「台湾の統一」について言及したのです。

台湾の蔡英文総統はこれに反発し、そして台湾国内の支持を取り付け、総統選挙に勝利します。

一方、台湾が中国共産党化すれば、台湾海峡の支配権を中国共産党が持つことになり、台湾海峡を通るすべての船(それはタンカーや貨物船、軍艦もすべて)検閲される可能性があるということになります。

日本だけでなく、韓国も北朝鮮もロシアも問題が大きくなるということになるのです。このように、中国は東シナ海においても広く、手を出しています。

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