「離婚したら元配偶者から年金が半分貰える」を決して信じてはいけない

 

年金を分割する場合はまず夫婦両者の老齢厚生年金を足します。そうすると夫は100万円+妻20万円=120万円になりますよね。この夫婦合わせた老齢厚生年金120万円を半分こして貰えるようにしましょうというのが、そもそもの年金分割の考え方です。

両者の年金を足したものの半分に両者で分けれるようにしましょうという事ですね。相手から年金を半分貰うっていうのはなんとなく語弊がある。

夫婦の老齢厚生年金の総額である120万円を半分(50%)になるように分割しましょうという事でやると、どうなるかというと夫は60万円で妻も60万円になりますよね。年金が低いほうが離婚でオトクになってしまうようにならないようにするのです。

そうすると最初に考えていた、夫の老齢厚生年金100万円の半分の50万円を貰うって思ってたけど、夫の年金は40万円減って60万円になり、夫から貰った40万円で妻の年金が60万円になった形になります。

夫の年金100万円の半分(50%)を貰えるって聞いてたのに、40万円(100万円のうちの40万円だから40%)しか貰ってないじゃないか!計算ミスなのではないか!o(`ω´ )oと訝しく思われる事もありますが、計算自体はこれで問題なく終了しています。

ちなみに最初に夫婦が決めるこの年金を50%にするようにするのが按分割合といい、ちゃんと両者で半分になるように導き出された40%というのが改定割合といいます。この辺の正式な計算と女子の年金が低額の事が多い時代背景の詳細は11月4日の有料メルマガで書きますが、この無料メルマガでは簡易に制度面を説明してみました。

両者の年金を平等に半分(50%)ずつにするためには、夫からは40%の年金を貰うと夫婦の年金は同じ金額になるという事ですね^^

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