点数じゃない。受験生の親がテスト結果で本当に気にすべきこと

shutterstock_1096968941
 

受験生にとってはいよいよ追い込みの時期。テストも週末ごとにあって親子で結果に一喜一憂しているケースも多くありそうです。ただし、点数が下がったからといって気にしなくていい場合と気にすべき場合があると解説するのは、ストロング宮迫さんと無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』を運営するタイガー山中さんです。山中さんは、同じメンバーが受けているのに偏差値が下がったときが要注意と指摘。特に取れるはずの点数を取れていない場合には、テストを受ける際のテクニック不足が考えられると教えてくれます。

偏差値が下がったら、この2つを疑うべし!

こんにちは、タイガー山中です。受験生にとって10月、11月の週末はテストづくめの日々が続いています。12月の半ばには落ち着くと思うので、今のうちにテスト慣れして欲しいものです。

慣れるといえば、点数もそうです。先日も受験生のお母さんから「過去最低点を取ってしまった…」と相談がありました。

入試が近づくと行なわれる志望校別判定テストなどは難易度も上がり、これまで見たことない点数を取ったりします。今まで85点ぐらい取れていたけど、今回は65点しか取れない…これ、「受験あるある」ではないでしょうか。

中学受験だろうと高校受験だろうと同じことですし、受験生に限った話でもありません。毎月1回ある公開テストと年2回の合格判定テストでは、難易度も違い点数も低くなります。テストを受ける本人からすると、「大体はできた」から「半分ちょっと」になるわけですから気分は盛り下がります。でも、受験の合格ラインは7割程度が多いので、こんなものでいいわけです。入試のレベルに近づいてくれば自然と起きる現象です。

なので、レベルの違うテストを点数だけで比較してはいけない。ということです。一方で、今回のテストは難しく、偏差値も下がったとなると要注意です。

今まさに、この状態だよ~と悲鳴が聞こえてきそうです。ちなみにですが、「親技あるある」ではありません(キッパリ)。

もうお気づきの方もいると思いますが、テストが難しくなったからって偏差値が下がるのは、おかしなことだからです。難しいなら、ライバルもできないはずだから、難しいテストであれば、平均点は当然下がります。でも、偏差値は平均の人が「偏差値50」となるわけなので、いつもと同じ母体が受けたテストであれば、偏差値は変わらないはずなのです。

一方、難関校のオープンテストなどであれば、上位層のみが受けるのでいつもより偏差値が下がることは当然の結果となります。要は、誰が受けるテストか?これが問題になり、いつもと同じメンバーによるテストであれば、いくら難しくなったからといって、偏差値が下がるのは不自然であるということです。

偏差値が下がるのは、どうしてか?理由は、2つあると思います。

  1. そのレベルの問題に対応できていない
  2. テストの受け方が下手だから

(1)については親技では「入試(レベル)の壁」と呼んだりします。これは、塾のカリキュラムでも考慮されているはずなので、塾の授業について行き、力をつけるのが一番効率がいいです。

問題は(2)について。これは塾では教えてくれません。授業で志望校の過去問を解いたりすることはありますが、問題の解き方は教えてくれても、テストの受け方を教えてはくれません。そもそも、同じ実力を持っていながら、点数が違ってくることが理解されていません。ちなみに「親技あるある」ですからね。信じられないなら、側で見てみるといいです。

print
いま読まれてます

  • 点数じゃない。受験生の親がテスト結果で本当に気にすべきこと
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け