普段、何気なく目にしている記号「→(矢印)」。実は、この矢印で、あなたの人生が表現できる、と聞いたらどう思いますか? メルマガ『深沢真太郎の「稼ぐ力がつく! 数学的思考の授業」』著者の深沢真太郎さんは、この便利な記号「→」を使って論理的に生きる方法について伝授してくれています。明日から「→」を見る目が変わるかもしれませんよ。
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「自分の人生」を矢印(→)で表現できますか?
あなたは矢印(→)の機能が何か、考えたことがあるでしょうか。私はこれほどメッセージを込めやすい言語を他に知りません。
例えば折れ線グラフで上昇していることを表現したいとき、右斜め上に矢印を描くことがあります。「上昇しています」というメッセージを表現するために。
車を運転していても、矢印を見て方向を確認することがあります。横浜に向かいたい車が「→横浜」と書かれた案内を見れば、自然に右折レーンに入ろうとするでしょう。
矢印は、言語である。まずこの事実を共有したいと思います。
さてここからが重要です。
矢印(→)に対しては、2つの対象をつなぐ役割があるとも考えることができます。
「→」という記号には、明らかに左側と右側があります。「A→B」といった具合に、2つの対象を関連づける機能があるのです。
A ならば B である。
A しかし B である。
A ゆえに B である。
A 一方で B である。
・・・・・・・・・
具体例を挙げましょう。
A:男性社員
B:男性
C:男子トイレに入る
男性社員は、男性です。当たり前ですね。これはつまり、こういうことです。
A ならば B である。
これを今から「A→B」と表記することにしましょう。
男性は男子トイレに入ります。当たり前ですね。これはつまり、こういうことです。
B ならば C である。
これを今から「B→C」と表記することにしましょう。
もう次の展開がおわかりでしょう。
AとBとCを矢印(→)でつなげると何が起こるか。
A ならば B である。
B ならば C である。
ゆえに
A ならば C である。
A→B→C
あまりにも有名な、三段論法です。
何が言いたいか。論理的であるとは、矢印(→)でつながった状態のことを呼ぶのです。
論理的に考える。
論理的に解決する。
論理的に説明する。
論理的に生きる。
これらすべて論理的であることを指しますが、すべて矢印(→)でつながった状態なのです。