なぜ朝礼でポジティブな方針を読む企業の社員は「デキる」のか?

 

では、背景についてお話したいと思います。

1.お客様に信頼される商品造りをすること

あなたの工場の製品が無くなったら、消費者の方から「何で無くなったのですか、毎日楽しみにしていたのに」「この商品が無くなると困りますよ」。なんて電話が掛かってくるような工場にしたいものです。

2.従業員の働きがいがある工場にすること

黒沢監督の『生きる』という映画があります。いまリングの様にハリウッドでリメイクを考えているみたいですが、その『生きる』の主人公の様に何故働くのか考えたときに、あなたの工場で働いて良かったと言ってくれる人が、何人いますか。

働きがいのある仕事、この会社、工場に勤めて良かった。この工場長の下で働いて良かったと、思わせるためには、どうしたらいいのでしょうか、ちょっと難しい問題です。是非、皆さんに悩んでもらいたい点です。

3.地域の方に必要な工場にすること

工場閉鎖にしたとき、地元の方はなんて話しますか。

「働く所が無くなった」
「税金が入らなくなった」
「煙が出なくなって 良かった」
「トラックが危なかったから、これでやっと安心して歩けるね」

職場が無くなった事以外に、この地域に愛されるためにはどうしたらいいでしょうか。言葉では簡単です。家庭の中のあなたと一緒です。普段はいなくてもいいのに、いざいなくなってしまうと大変な事になる。たとえば、毎日吸っている空気のように、当たり前のようにあるけれど、無くなると生きていけなくなるような存在、そんな存在に工場がなれると幸せだとおもいませんか。

そのために、あなた、工場長は何をしたらいいのでしょうか。これも宿題です。

あなたの直筆で、工場の方針を書いて、唱和することを、お勧めします。

image by: Shutterstock.com

河岸宏和(食品安全教育研究所 代表)この著者の記事一覧

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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