緊急事態「延長」賛美で国民を自殺に追いやるマスコミ人のアホさ具合

 

アナウンサーの方は本当は分かっていて、あえて、分からないふりをしたのかどうかは分かりませんが、事実として兎に角、当方の見解への「理解」を全く示さず、会話が全てチグハグで、掛け合いがトンチンカンになってしまったのでした。

この時思ったのですが、やはり、生まれ育った文化圏が違うと、会話を成立させるのがしばしば困難となるんだなぁ、という点。

そもそも、関西では、日常であろうが、ラジオであろうがなんであろうが、兎に角「人の話を聞く」という時には、賛成反対はさておき、一端は「なる程」と理解する(ないしは、分かるまで質問をする、あるいは、どうしても分からなければ分かりません、と言う)「義務」を負います。さもなければ会話が成立せず、人間関係がそこで構築されなくなるからです。

ましてや、インタビューにおいては聞き手は話者が話そうとしている内容をしっかり理解する「義務」が一般の会話よりもより強いですから、理解をおざなりにするのはとりわけ不適切、不道徳だということになります。

しかも、その話の内容が、「緊急事態宣言を、政府がロクに考えず、世間から批判されたくないばっかしにいい加減に先延ばしすることで、店が潰れて、人が死にますよ」という深刻かつシリアスな話の場合、その話の理解をおざなりにするのは、さらにさらに不適切、不道徳、ということになります。

ですから、そんな時に、人の話を聞いといて「なる程、そうなんですね」とか「ちょっと分からないんですが……それってどういう事ですか?」と、話の「中身」に対して感心を向けず、表面的な言葉ばかりをつないでいくという行為は、少なくとも関西、というか、当方が生まれ育った日常空間においては極めて不適切、不道徳となるわけです。

……ですが、今回、ご一緒したアナウンサーさんの話しぶりを見て、どうやらそういう価値観は、一度関西の外に出ると、さして重視されていないんだなぁ、と感じた次第です。

ちなみに、当方の親しい周りの者に聞いたところ

『藤井さんの話、メッチャ分かり易いやん。分からへんってこと、普通無いと思うで。でも、このアナウンサーの人、何にも分かってはらへん感じやなぁ。分かってないのに適当な事ばっか言ってはるだけやから、なんか話がトンチンカンになってるなぁ』

という、当方のイメージと全く同じ理解でした。さすが関西人、思うことは、やっぱ一緒なんや…と思った次第です (^^ )

にも関わらず、そういう反応は、あくまでも当方の周りの関西の方々だけで、ネット上では、誰もそのアナウンサーさんの反応に対してオカシイとは言っていない……というのを見ると、当方としてはさらにさらに、「人の話を理解しながら会話するのが、人の話を聞く時の義務だ」っていう道徳観・倫理観は、関西の外では(少なくとも今の日本では)あまり通用しないんだなぁ、と思った次第です。

しかし、これは相当に悲しく、そして、深刻な問題です。

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