なぜ育児のプロは我が子に中学受験をさせず公立中学に入れたのか?

 

でもまずはご質問に答えるとして「ご自身のお子様たちは、中学は公立、私立のどちらへ通われましたか?」ですが私の子供たちは3人とも地元の公立中学に行きました。私立中学の選択肢は0(ゼロ)でした。

ちなみに当時の子供たちの行く中学校は、相当荒れていました。特に長男が1年生の時の3年生は市内でも有名なワルがいたそうで、「先輩コェ~」ってよく言っていました(笑)。

でも私としては「そういう人もいる」という事を知っていた方がいいし、できればいろんな人との接し方も知っておいてほしい、という考えでした。

ワルと言っても全生徒に悪影響を与えるわけではありません。歯向かう相手には牙を剥きますが、無抵抗な下級生を標的にすることはないんですね。又、もし何かあった時には、自分が盾になってやる!という気持ちもあって、それほど心配もしていませんでした。

そして長女が1年生になる時には、長男は3年生。相変わらず荒れてはいましたが、学年一のワルは長男の友達でもありましたし、上級生に怖い人がいると1年・2年生は案外落ち着いていて、この時もそれほど心配しませんでした。

その中で末っ子(次女)の入学時には近くの高校が中高一貫校になって、地元公立中学に行くか、中高一貫校に行くか迷いながらも、結局、本人が「〇〇高校に行きたいから」との理由で、上2人と同じ公立の中学に決めました。その時には荒れている状態からは脱していたように思います。

むっちゃんさんも学校の状況や、子供たちを取りまく環境についてご心配をされていましたが、まだ10年近く先の事でもありますし、小学校4年生・5年生になった頃に、中学の様子をリサーチなさって「こんな環境には置いておけない」とお考えになったら中学受験をお考えになっても良いと思います。そしてやはり公立に比べたら、受験を乗り越えてきた私立中学や中高一貫高校は、いじめや学級崩壊などは少ないと思います。

ちなみに私自身は中学受験をしています。そこは大学の付属中学で、中学・高校・大学と(試験はありますが)ほぼエスカレーター式で進学できる学校でした。「中学はここへ行きなさい」の親の言葉と、兄も通っている学校だったため、何の疑問を持たずに試験を受けました。

私立中学は、公立中学よりもお金がかかるのはご存じの通りですが、その差額を払ってでも、そこに行きたいと思わせるには、何か特徴が無ければなりません。私の通った中学は、当時最先端の英語機材があって、英語の授業も特別な講師が担当されていました。実際に英語を学びたくて来ている生徒もいて、発音がとても上手だったのを覚えています。又、その後(私が卒業してからですが)吹奏楽で全国的に有名になったり、サッカーで全国優勝したりもしています。

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