このままでは一億総貧困に。与野党とも経済成長策が無い亡国ニッポン

 

経済成長戦略

成長戦略は、日本が持つ技術を世界トップにして、その技術で作る製品を世界に売ることである。輸出立国でしか、日本がこの状況を抜け出すことはできない。

今、世界の関心は、温暖化防止で太陽光などの自然エネルギーの研究開発であり、欧米や中国なども世界的な製品を作るので、日本も追いかけて、世界に売り出す製品を作るというが、それは相当に無理だと思う。

この分野は、理論が固まってきて、安値競争になっているので、日本企業の出る幕がない。勿論、再生可能エネルギーを使うことを否定しているわけではない。再生可能エネルギーを使えば、輸入する石油や天然ガスの量を減らせるので、貿易収支は良くなる。

が、日本で再生可能エネルギーの新製品を製造しても世界に売れないということである。日本国内で売るにしても価格が高いことになる。

6Gなどの分野は、日本企業の勝つ余地があるし、半導体製造でも勝てる余地がある。経済規模が大きいのは、自動車であるが、現時点で電池で負けた。鉄系リチウムイオン電池の価格が安く、その電池を使ったEVしか生き残れない。

ということで、リチウムイオン電池で負けたので、電気自動車でも中国勢の力が強くなっている。ハイブリット車で優位なトヨタの時代は、今後長くは続かない。

しかし、日本の固体型電池で、鉄系リチウム電池をひっくり返すことができれば、日本のEVに勝つチャンスはある。そのため、この分野は負けられない。

しかし、この分野の開発は、安全性を重視して慎重に進めているが、スピードを早めていくことである。そうしないと安全性無視の中国が先に製品化して中国国内で実績を積み、世界に供給開始するからである。

そのような時代であり、早く次の日本優位商品を作らないと、日本の地盤沈下は止まらない。危機意識をもって、取り組むことである。

そのためにも、日本が勝てる産業規模の大きな分野への重点指向で、産業育成を行うことが重要なことになっている。

さあ、どうなりますか?

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