たとえ1億あっても足りぬ。老後を支えるのは「運用」しかない訳

 

3.自分の世帯が受け取れる年金の手取り額は毎月いくらか?

2.でも述べたように、「自分の世帯が受け取れる年金の手取り額」は、1.の「リタイヤ後に、自分の世帯が満足する生活費」に直接的に関係してきます。なので、ここでは3つ目の項目として年金の額を入れました。

各世帯が受け取れる年金の手取り額というのは十人十色です。年金を払ってこなかったため、ゼロの世帯もあれば、夫婦共働きでやってきたので、2人合計で50万円くらいもらえる世帯もあります。あまりにも個人差が大きいので、ここでもやはり一般論は意味がなく、「自分の場合はどうなのか」しか意味がありません。

なお、年金の手取り額は将来的に減っていくことが確実視されていますが、とりあえずはこのくらいはもらえるだろうという額がわかっている人は、それを考慮に入れます。ただし、考慮に入れる場合は、少なめに見積もった金額で考慮に入れる必要があります。年金の手取り額は将来的に減っていくことが確実視されているからです。

「年金なんて、あてにできない」とお考えの方は、この項目は「ゼロ」としてもよいでしょう。

なお、年金も含めて「年収」といった場合、本書では「税引き後の手取り額」を前提とします。自分の年収を言う場合に、「税込み」で言う人がいますが、「少しでも多く言いたいのかな~」と思えてしまい、涙ぐましく感じてしまいます。

「年収」も、後に出てくる株式投資の「利回り」も、「税引き後の手取り」の値しか意味がありません。

(『Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!』を2021年10月中にお試し購読スタートすると、この続きを含む、10月分の全コンテンツを無料(0円)でお読みいただけます)

¥500/月(税込)初月無料 毎月1日配信

「MOTO教授」こと榊原正幸さんのメルマガ初月無料のお試し購読はこちら

 

本企画『目指せ!60歳でハッピーリタイア』は、メルマガ『Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!』内で好評連載中です。

【目次】

「目指せ!60歳でハッピーリタイア」 

~幸せな人生の歩き方。歳をとればとるほど楽になっていく人生設計とは~

第1章 60歳で「ハッピーリタイア」をしよう!

1-1節 本書で伝えたいことの概要
1-2節 長い自己紹介
1-3節 今や、60歳で辞めることこそが、「ヤンリタ」
1-4節 本書を読む必要がない人は、最高に幸せな人

第2章 日本版の「FIRE ムーブメント」

2-1節 「FIRE ムーブメント」とは
2-2節 なんで今さら!?
2-3節 日本版の「FIRE ムーブメント」は「FIRA60(ファイラ60)ターゲット」

第3章 「早く」達成するべきことはリタイアではなく、「イヤじゃない仕事」に就くこと

3-1節 いわゆる就職適齢期の時の考え方について
3-2節 海外生活について

第4章 仕事を辞めるって、どういうこと?

4-1節 人生は100年時代ではない!一番大事なのは「人生の残り時間」
4-2節 仕事を辞めるって、どういうことかを深く考えてみました

第5章 お金の問題

5-1節 遊んで暮らす「FIRA60(ファイラ60)」のための基本公式
5-2節 あとどのくらいで「FIRA60」に到達できるのかは、登山にたとえることができる
5-3節 大事なことは「早く」でもなく「高く」でもない
5-4節 資産運用のススメと副業のススメ

第6章 資産運用の具体策 年金代わりの株式運用

6-1節 配当の受け取りを主軸にした盤石の資産運用
6-2節 投資対象の絞り込みと目標の買い値
6-3節 売り値と重要な注意事項

第7章 「ヒマだ病」と闘う覚悟

7-1節 暇(ヒマ)があり過ぎるのもストレスだ
7-2節 60代を「第二の青春」にする
7-3節 「人生でやり残したことリスト」を作る
7-4節 「イヤでも、死ぬまで働くしかない」という状態からの脱却

終章 この世の天国は「オレの庇護の下でぬくぬくと暮らすこと」

 

image by: Shutterstock.com

榊原正幸この著者の記事一覧

2021.4-現在 還暦を前に早期退職して、MOTO教授として幅広く活動を展開 2004.4-2021.3 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授 2003.10-2004.3 東北大学大学院経済学研究科教授 2001.7 英国レディング大学より博士号 (PhD, 会計学専攻)を 授与される 2001.2-2001.3 フランス・国立レンヌ第一大学経営大学院客員教授 1997.4-2003.10 東北大学大学院経済研究科助教授 1990.3 名古屋大学大学院経済学研究科博士課程 (後期課程) 単位取得満期退学 1984.3 名古屋大学経済学部卒業 1961.6 名古屋市生まれ

 

「MOTO教授」の榊原です。「MOTO教授」というのは、「元・教授」を私なりに表現した新しい肩書きです。 株式投資で資産形成をして、老後の資金を準備して、60歳前後でリタイアする「21世紀の日本を生き抜く生き方」を、自らの経験と株式投資のプロの視点から提唱していきたいと思っています。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問! 』

【著者】 榊原正幸 【月額】 ¥500/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 1日 発行予定

print
いま読まれてます

  • たとえ1億あっても足りぬ。老後を支えるのは「運用」しかない訳
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け