こう話せば伝わる。「教え方が上手い人」がしている“8つ”のこと

 

「構成の工夫」と「アレンジメント」

自分で自分を振り返る時も、相手に教える時、相手から学ぶ時も、スポンジをイメージしてほしいんですよね。

スポンジをイメージした時に、悩みが大きい人の場合は水がタプタプだから、それ以上は入らないし吸収できない状態になっている。

その一方で、箕輪(厚介)さんみたいに常に乾いて乾いて仕方がなくて、どんどん水を吸収しないと自分の中で動く気にもなれない人もいます。

まずはスポンジの水を1回吐き出してあげる。そうすると、また吸い込むことができるんです。

例えば呼吸って、息を吸った状態の人に「息を吸って~」って言っても、もう吸えないわけですよ。

そういう時には、まず「息を吐いて~」って言って、相手が今悩んでいることや行き詰まっているものを吐き出させる。そうすれば息が吸えるようになります。

こうやって、相手がわかっているもの、呑み込みやすいものに変換しながらやっていく。

相手に伝わるよう、どうアレンジするかが大事です。

人は自分が伝えたい順番で語ったり、相手にとっては日常的ではないもので伝えたりしがちです。

だから「前提の確認」と「範囲の提示」があった上で、「構成の工夫」と「アレンジメント」がある。

「情報量の調整」

そして、先ほど話したように「全体的な情報量」ですよね。

人によって胃袋の大きさは違います。箕輪さんみたいに「食べたい、食べたい!」って言っている人もいれば、ほんのちょっと食べただけで「もう胸焼けした」って言っている人もいます。

なので、その人が吸収できる量をイメージして、確認しながらどのくらいの情報を伝えていくかをみる。

一番簡単な確認方法は、「今までの情報の中で、自分で一番気付いたことや次につなげたいことは何ですか?箇条書きでもよいので、記録のために残しておきましょう」ってことを相手に適度にやることです。

そうすると、「自分が伝えたと思っていることと、相手が受け取ったと思っていることがどのくらい違うのか?」とか、「こっちが伝える時に重要だと思ったことが、相手にとってはここが重要なんだ!」っていう差分に気付くんですよね。

相手の情報量を調節するために、途中途中で…僕はだいたい15分に1回くらいですが、「今までのところで、気付きと次のアクションにつながることは何かを書いてみましょう」みたいなことをやります。

僕の場合は、相手に対して比較的早口でたくさんの情報量を提供することで、「なんかよくわからないけど、尾原さんが言っていることはすごい整合性が取れているように聞こえるから、やっぱり新しい世界に行かなきゃいけないんだ!」っていうふうに、気持ちよくジェットコースターに乗せていく感覚を使うんですけど…本来的には、最後に細かいポイントで相手によって調整をします。

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