自分としては全精力を傾けて物事を教えているつもりなのに、相手が正しく理解してくれないケースが多いとの思いを抱いている方、それはもしかしたら自身の「教え方」に問題があるのかもしれません。今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代のモチベーション革命』では、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、「口頭で教えることが上手い人がしている8つのこと」を分かりやすく解説。いちばん大事なことは「前提」と「範囲」の確認としてその理由を示しつつ、そこから相手に無理なくものを伝えるステップをレクチャーしています。
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学ぶこと、教えることがうまい人は何をしているのか?LINE青田さんの8つの特徴図を解説
今日解説するのは、「教え方がうまい人や対話の中で相手の学びをうまく引き出している人は、どういうことをしているのか?」というお話です。
こちらのツイート、もしかしたら何人かの人は見たことがあるかもしれませんが、すごくバズった「教え方がうまい人は何をしているか?」をまとめたものです。
※ バズったツイート
一応、自分でもツイートしておこう。「あれうちの会社の壁に貼ってありましたよ」とか「チームのSlackで流れてきました」とか教えてもらって、少し恥ずかしいけど広まっているようでありがたい。 pic.twitter.com/kXTEWsRZPD
— 青田努 (@AotaTsutomu) January 31, 2019
表の上のところにあるとおり、これはLINEの青田努さんが書いているんです。
青田さんは本当に構造化してまとめるのがうまくて。「教え方がうまい人は何をしているか?」を8つの項目で説明しています。
この説明が、人と話している中で学びを引き出すことや、「自分で振り返っている時に、学びをどう引き出すのがよいのか?」に直結しているので、その話をしていきたいんですよ。
というのも、最近僕は年末年始ということで、新規事業の開発が多くて。
新しくビジネスを始める方へのメンタリングで、経産省が毎年やっている「始動」というプログラムがあります。大企業の方や個人として新しく起業したい方を歴戦の方々がメンタリングして、200人くらいの中から確か40人くらい?を選抜し、本場のシリコンバレーで起業に関するいろいろなトレーニングを受けてもらう。そして、その中で彼らが事業をやっていくんです。
新しく何かをする時って、ズレることが多いんですよね。
この「教え方がうまい人は何をしているか?」は、自分自身がやりたいことの解像度や、対話の中で相手の学びを引き出すことにもすごく使えるので、順番に説明していきたいと思います。
教え方がうまい人がやっていること8つの特徴とは?
「前提の確認」と「範囲の提示」
8つの特徴の中で一番大事なことは、1と2の「前提の確認」と「範囲の提示」です。
「前提」と「範囲」がズレていること、特に何かに悩んでいる人は、物事を考える範囲が狭くなったり、自分にとっては当たり前の前提条件が相手にとってはまったく違ったりすることがあるんですよね。
人は会話をする時に、相手の理解度やゴールなど、相手はどの範囲の中で物事を考えているのかを確認し合いません。
だけどそれを丁寧にやったほうが、一番大事なところはどこで、これからどういうふうに話していくかが伝わるんです。
その際、相手にどう伝え、自分に対してはどうかみ砕いていくのがよいのでしょうか?
大事なのは、「構成の工夫」「アレンジメント」「情報量の調整」です。
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