ロシアの自作自演か?プーチンの“メンター”娘が爆殺された裏側

 

プーチンのハウスホーファーは

プーチンにも、「メンター」といえる男がいます。アレクサンドル・ドゥーギンです。

ドゥーギンとは、何者でしょうか?ロシアの哲学者、地政学者です。1962年生まれの60歳。プーチンより10歳年下ですが、ずっと年上に見えますね。見た目は、ロシア正教の神父さんのようです。

どんな考えの持ち主なのでしょうか?クレムリン情報ピラミッドのロシア国営スプートニク8月21日を見てみましょう。

ドゥーギン氏は極右の思想家で、ロシアによるクリミア併合をかねてから主張していたほか、ロシアと旧ソ連諸国を融合させた、「ユーラシア国」への発展を主張してきた。ドゥーギン氏は2008年から2014年にわたってモスクワ大学社会学部の教授だった。

ロシアの国営メディアが「極右思想家」と呼んでいるのが興味深いです。

ロシアと旧ソ連諸国を融合させた、「ユーラシア国」への発展を主張

さらっと書いていますが、「かなりヤバイ思想」です。

ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、リトアニア、エストニア、ラトビア、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン。

せっかく1991年にソ連(実態は拡大ロシア)から解放された。ところが、ドゥーギンは、「ロシアと旧ソ連諸国を融合させた、「ユーラシア国」への発展を主張」する。そのドゥーギンがプーチンに大きな影響をもっていることを考えれば、安心して眠れません。

では、ドゥーギンは、どのくらいプーチンに影響力をもっているのでしょうか?BBC8月21日を見てみましょう。

ドゥーギン氏はロシア政府内の正式な肩書を持つわけではないが、プーチン大統領と親しく、思想的に大統領に大きな影響力をもつとされ。このため、帝政ロシア末期に皇帝一家に近く、影響力を持った僧侶グリゴリー・ラスプーチンになぞらえて、「プーチンのラスプーチン」などと呼ばれてきた。

 

「ロシアは、欧米とは異なる価値観のユーラシアという独自の空間」だという「ネオ・ユーラシア主義」を提唱するドゥーギン氏の国家主義思想が、プーチン氏の世界観に大きく影響したとされており、ウクライナ侵攻を正当化するプーチン氏の理論形成にも関わっているとされる。

 

ウクライナ侵攻を支持するドゥーギン氏は2015年、ロシアによる2014年のクリミア併合に関与したとして、アメリカの制裁対象に加えられた。

「プーチンのラスプーチン」といいますが、私的には「プーチンのハウスホーファー」ですね。私の知人によると、ドゥーギンはロシアのプロパガンダ政策にも大きな影響を与えているそうです。

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