核兵器使用でロシア崩壊へ。プーチンが悟った唯一の戦争終結手段

 

反対に、ロ軍兵は防寒服もなく、砲弾もなく、食事も取れない状態で、その上にウ軍の大砲の餌食になることが見えてきて、第127偵察旅団は、大損害の後、旅団全体で戦争参加を拒否して、戦線を離脱した。このように、とうとう、ロ軍の崩壊が始まっている。投降兵や脱走兵も増えている。

特に、ワグナーの多くの戦闘員が自発的に、ウ軍に降伏してきている。特に囚人兵の投降が多い。それは、大砲の餌食になる確率が高いことは、仲間の突撃で戦死する姿を見て、かつ、撤退するとワグナーの督戦隊に銃殺されるなど、人権無視な扱い方であり、降伏したくなるのも分かる。これでは、その内に、ワグナーも戦闘員を大切にしないことで、崩壊する。

この対応で、ウ軍は、投降する手順をロ軍兵に示して、投降を呼びかけているが、多くのロ軍兵が応じているようである。この投降支援プロジェクトへ連絡してきたロシア人が、120万人にもなっている。

それでも、ロ軍のゲラシモフ参謀総長は22日、ウクライナの前線は安定しているとし、ロ軍はドネツク地域の「解放」を完了させることに集中していると述べたが、現状の状況はウ軍に押されているようだ。

スバトボ・クレミンナ攻防戦

スバトボ方面では、ウ軍は、スバトボ十数Kmにあるクゼミフカやキスリフカに前進している。ロ軍も抵抗が強く激戦になっている。しかし、やっと、重火器を動かせるような固さになってきている。

ロ軍も戦車などを、この方面に増援して、戦車戦にもなっている。陣地戦から重火器中心の機甲戦になってきたようである。

クレミンナ方面では、ウ軍はクレミンナ南でクレミンナまであと数km地点まで接近しているが、大量に敷設されたロ軍の地雷により、行動を制約されているが、着実に陣地を構築して前進している。ここもやっと、地面が凍結して戦車が走れるようになってきた。

ロシアの目標は、ドンバスの解放であったが、徐々にルハンスク州もウ軍に奪還される可能性が出てきて、ロ軍も急遽、第1親衛戦車軍団をヘルソン州から回したようである。

ザポリージャ方面

メルトポリ周辺のロ軍基地、補給基地、橋などをHIMARSの砲撃、パルチザンの破壊工作などで、破壊し続けている。

しかし、ウ軍はパブリフカへの攻撃をしたが、ロ軍が確保しているし、強い攻勢には出ていない。HIMARSで後方の基地や補給基地を砲撃するだけである。

この地域へのウ軍の攻撃を意図的に止めているようにも見える。多くの軍事専門家は、ウ軍はここから攻撃を開始するとみているが、どうなのであろうか?

ロ軍もウ軍の攻勢に備えて、塹壕や要塞を各所に作り、攻勢に備えているようだ。

北部ヘルソン州・クリミア

ドニエプル川中州にロ軍は、拠点を置いたが、その拠点をウ軍は砲撃で潰した。逆に、ロ軍はドニエプル川東岸地域に砲撃をしているし、ヘルソン市内に、国際法的に違法なテルミットクラスター焼夷弾で砲撃した。

そして、ウ軍はヘルソン州東岸カホフカの飛行場を20日に砲撃し、ロ軍兵の約150人を死亡させた。ウ軍もドニエプル川西岸を砲撃している。それもロ軍に目掛けて精密攻撃することで、弾頭の数は少なくても、効果は大きい。対して、ロ軍の砲撃は、絨毯爆撃であり、ウ軍の被害は少ないが、民間人の被害が大きいことになる。

コスパの低い砲撃であり、このため、爆弾を大量生産する必要になり、できないと40年前の信頼性のない砲弾を使うことになる。

このように攻撃力が弱いので、ロ軍は引き続き、塹壕や要塞を各所に作り、ウ軍の攻勢を止めようとしている。

もう1つ、黒海艦隊の活動が活発化してきているので、何かしらの攻撃を意図しているようである。ミサイル攻撃であろうか?

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