さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
最大の気配りとは、まず相手と全力で向き合うことだ
いいか。ワシは助けてやっても、彼らが味方になってくれることは期待していない。大事なことはいざというとき敵に回らなければ、それで十分なのだ
相手に喜んでもらうなら、徹底的にやってあげることだ。中途半端な親切は生きない
昭和51(1976)年8月、ロッキード事件で逮捕、保釈された田中角栄は、まず田中事務所にいる男性秘書の奥さん方へ、電話で“お詫び”を入れたそうである。「奥さん、すまんかったな」というものであった
田中さんが総理に就任したとき、田中さんから『福田さんが来るから、場所をつくれ』との指示があったんです。田中さんとしては、総裁選での対立を引きずらないために、ちゃんと福田さんをお招きしたいということで、私に命じたと思われる。田中さんは『(福田とは)仲良くしとかにゃいかん』と、よく言っていましたからね
世の中、人はカネの世話になることが何よりつらいのだ。相手の気持ちを汲んでやれ。そこが分かってこそ一人前だ
『君の親父さんはね、こういう男だったんだ』と。懐かしい父親の話を持ち出され、うれしくない人はいない。誰もが角さんに“身内意識”みたいなものを感じてしまう
冠婚葬祭、重視したいのは結婚式より葬儀だ。結婚式で楽しく浮かれているのはあと回しにしておいてもいい。人の悲しいときにこそ、できるだけ心を配ってやって当然だ
人には歴史がある。簡単に削減とはいかん
どうしても悪口を言いたければ、一人でトイレの中でやれ
最も過酷な批判者に目を瞑り、邁進できる者だけが、リーダー、上司の有資格者だ
敵と味方ばかりではない。その間にある中間地帯(グレーゾーン)が一番広い。そこを取り込めなくてどうする
親、子、孫がこのトンネルを通る。そして、皆が故郷を愛するようになる。それをつくるのが政治家の仕事、政治の役目だ
理想論ではない現実的な処世術なのに、なぜか感動や理想がある。
きっと人間は、こういう配慮ができる人間になりたいと、心の底では思っているんでしょうね。
なぜこの人に周りがついていったのか、よくわかる気がしました。
ぜひ、読んでみてください。
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