ジョブ型雇用の信奉は危険。コンサルが「会社は社員を育てる場」と言うワケ

 

3.人材育成

これは、スキルばかりではありません。人には、それぞれの人生観や人間性というものがあります。職務に合ったスキルを持っていたとしても、その人の人生観や人間性が、職場にマッチするとは限りません。ですから、経営者自らが教師となって、社員に自分の考え方を伝える必要があります。まさに、これが人材育成です。

経営者は教育者でなくてはいけません。そのため、自分の時間を社員に投資をすることです。

その中で、自分の人生観や哲学を語る必要があります。会社の目指しているところ、経営者として成し遂げたいことも伝えなければいけません。これが、人材育成の最初です。

そのうえで、次のようなことを教えてはいかがでしょう。

・経営に対する考え方
・人としてのあり方
・経営者としてとらえる社会の変化
・自社にとってチャンスとなる社会の変化
・影響を受けた経営者と、その言葉
・歴史から学ぶこと
・組織の動かし方
・望ましいリーダーシップの発揮法
・利益を最大限にする方法

改めて言います。会社は人材育成の場です。あなたのお店も同じです。しかし、そこに費用をかける必要はありません。熱意をもって、時間をかければ良いです。優秀な人材が育ってこそ、会社は成長します。

■今日のツボ■

・ジョブ型雇用が拡がると、会社は人材育成に熱心でなくなる
・人材育成をしてこそ、会社は成長する
・人材育成の一番の責任は、経営者にある

image by: Shutterstock.com

梅本泰則この著者の記事一覧

ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ! 』

【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

print
いま読まれてます

  • ジョブ型雇用の信奉は危険。コンサルが「会社は社員を育てる場」と言うワケ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け