自民ベッタリ“肩書”大好き。解体すべき労働者の敵「連合」と芳野友子会長の怪しい正体

 

ここぞと狙った勝算ありきの会長立候補

そして、2021年10月、55歳の時に「連合」の会長となります。

通常、「連合」の会長は大企業労組のトップがなるものでしたが、中小企業労組出身者で、しかもそのトップでもなく(JAMの副会長)、女性というのも、すべてに「初」がつく異例の就任でした。

就任後すぐのインタビューには「想定外だった」などと謙遜を述べていますが、「ガラスの天井を突き破るチャンスは逃すな」とも語っており、ここぞと狙っての勝算ありきの会長立候補だったことは間違いないでしょう。

しかし、会長就任後に、全国の組合員はじめ、一般国民を大いに驚かせたのは、次のような共産党アレルギーが全開の発言だったのです。

それは、「野党共闘」を標榜し、日本共産党とも連携し、打倒自民党に向けて選挙区調整を行っていた立憲民主党が、共産党と限定的な「閣外協力」でも合意した──という報道に対し、記者会見で芳野会長は、こう述べたからです。

「共産党の閣外協力はあり得ない」と言い切ったのです。

つまり、労組の中央組織の代表者が、衆議院選挙を前にした立憲民主党の政党活動の細かい去就にまでいちいち口をはさんだのです。

「現場では選対にも共産党が入り込んで、両党の合意をたてに、さらなる共産党政策をねじ込もうとする動きがある」などと共産党拒絶の大演説まで行います。

閣外協力とは、立憲民主党が政権をとったあとも、野党時代と同様、合意できる政策については政権外野党の日本共産党とも連携して実現させる──ということであり、それ以上でも、それ以下の意味もないものです。

にもかかわらず、次には衆議院選挙を終えた後の翌2022年7月の参議院選挙においては、共産党と連携する候補者に対して、「連合」は推薦すらしない──とまで断言したのです。

芳野氏は「労働組合である連合は、共産主義とは相いれない」「連合は民主主義であり、共産党とはまったく考え方が違う」などと、たびたび会見で発言し、共産党との選挙協力は論外だとつねに日本共産党を切り捨ててきたのでした。

異常な共産党アレルギーの源流は、旧統一教会とも接点を疑われる羽目に!

芳野友子氏は、徹底した「反共主義者」と目されるゆえんです。

その源流は、若いころに研修を受けたとされる民社党系・同盟系の私塾である 「富士政治大学校」にあるといわれます。

この研修学校は、1969年に民社党の初代委員長の西村栄一氏によって静岡県御殿場市に設立されて、泊まり込みで学習活動を行う施設です。

出所不明の噂では、共産主義やファシズムに対抗する研修がメニューにあったことで、米国CIAから支援金までが贈られていたという──怪説まであります。

この富士政治大学校を運営していたのが、公益財団法人・富士社会教育センターであり、西村氏に次ぐ2代目理事長の松下正寿氏(強固な反共主義者で民社党参議院議員1期、立教大学総長などを歴任。旧統一教会の文鮮明教祖を師と仰いでいた)の存在が、芳野氏のJUKI労働組合での活動と重なります。

この松下氏は、文鮮明教祖を師と仰ぐほどに、旧統一教会とのつながりが深く、日本と韓国をトンネルで結ぶという統一教会教祖・文鮮明の提唱で生まれたNPO法人「日韓トンネル研究会」の設立メンバーでもあったほどなのです。

とまれ、「反共」と言えば、旧統一教会の政治団体「国際勝共連合」が有名ですが、民社党も「反共主義」で、こうした団体と共鳴していた時代が確実にあったことは否めない事実なのでした。

こうした経緯から、芳野友子連合会長も、松下氏や旧統一教会との関係性を疑われました。

この件で質問されると、芳野氏は言下に「知らない。調べるつもりもない」などと慌てて否定しています。

もちろん、今となっては、このことの真偽は不明ですが…。

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