なぜ、哲学者たちの思考を学ぶとイノベーションのヒントになるのか?

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常識や自身の成功体験は、時々イノベーションの邪魔となることがあります。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんが今回紹介しているのは、イノベーションを生むためのヒントを哲学者の思考法に学ぶという一冊です。

【知っておきたい。】⇒『「当たり前」を疑う100の方法』

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「当たり前」を疑う100の方法

小川仁志・著 幻冬舎

こんにちは、土井英司です。

以前、イノベーションを生む「型」が学べる本として、『進化思考』をご紹介しました。(2023年12月に増補改訂版が刊行)

進化思考[増補改訂版]──生き残るコンセプトをつくる「変異と選択」

本日ご紹介する一冊は、イノベーションを生むために、哲学の思考を使おうというもので、なんと計100個の「思考法」を紹介した一冊。

著者は、ベストセラー『7日間で突然頭がよくなる本』で知られる、山口大学国際総合科学部教授の小川仁志さんです。

7日間で突然頭がよくなる本

「はじめに」で著者が書いていますが、「イノベーションを起こすには、当たり前を疑うしかない」。

哲学者たちの思考法は、まさにこの「疑う」ための思考法だからこそ、イノベーションに効くのです。

本書では、「別の事実を突きつける」(ソクラテスの問答法)、「要素に分解する」(デリダの脱構築)、「逆から見る」(カントのコペルニクス的転回)など、計100個の思考法を紹介。

新書ではありますが、辞書的にパラパラめくって読める一冊です。

構成としては、前半のパートIが「当たり前を疑うためのワザ50」、後半のパートIIが「哲学者に学ぶ具体的な疑い50」となっています。

・どこまでも自由になれると考えてみる(ノージックのリバタリアニズム)

・満足はよくないと考えてみる(アリストテレスの中庸)

・他者が自分を決めていると考えてみる(レヴィナスの他者論)

後半に書かれた思考法は、自己啓発的にも読めるので、人生のイノベーションに役立つかもしれません。

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