日本も他人事ではない。NYタイムズ元記者が明かした「重要な記事を検閲していたグループ」とは何者か?

New,York,,Ny,,Usa,-,July,5,,2022:,Front,View
 

強権的な政治手法を敵視し、人権と自由を尊ぶ報道姿勢を貫く米国リベラルメディア。しかしそこに、深刻な問題が潜んでいる可能性も否定できないようです。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、元NYタイムズの記者が明かした同社の内部事情を紹介。その上で、大手マスコミは敵国がスパイを送り込む最初のターゲットになると指摘するとともに、日本においてもそれは他人事ではないと警告しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

米国報道、大統領選、アンティファ

米国大統領選、圧倒的な批判にも関わらず、トランプ前大統領の人気に陰りはありません。

トランプの敵はバイデン大統領よりも大手マスコミ(リベラルメディア)である事は何回か書いてきました。

しかし共和党系の米国民は報道よりもトランプ元大統領を信じています。

本日、紹介するのは、トランプを支持するFOXニュースのオンライン版5月18日に掲載された記事です。

元NYタイムズ記者がリベラルメディアへの警告を発し、辞めざるを得なかった理由を明かす

元ニューヨーク・タイムズ記者のネリー・ボウルズ氏はサンフランシスコのような都市で疑問を持たないのは愚か者だと語る。

そしてリベラルメディアが重要な役割を果たしていると警告している。

「私はサンフランシスコ出身です。ずっとそこに住んでいました」

「もし、あなたがサンフランシスコの周囲を見渡し、街並みを見て、疑問を持ち始めていないのだとしたら、あなたは愚か者だと思う」

「サンフランシスコの検事は『犯罪者を起訴すべきではない、麻薬の売人も被害者なのだから、麻薬の売人を刑務所に入れたり、起訴したりすべきではない』という考えをもっている。バカバカしい」

「リベラル(進歩的)メディアの世界にいると、少しでも疑問を持つとすぐにファシストと呼ばれる」

「主流メディアのコンセンサスは、この運動と国全体におけるアンティファ(Antifa)の関与や役割を否定することだった」

「重要な記事を締め付けて検閲しようとしたのは小さなグループだけだったが、彼らは過激派活動家として行動していた」

解説

サンフランシスコの中心部の治安の悪化はすさまじいです。民主党が主導権を握るニューヨーク、シカゴなども治安が悪くなってきています。

その意味で彼女の危機感は理解できます。

アンティファ(Antifa)とは、「アンチファシスト(Antifascist)」の略で、極右やファシズムに反対する運動を指します。

具体的な組織というよりも、広範な運動やイデオロギーとして存在します。

トランプ大統領は、在任中に何度かアンティファについて言及しました。

特に2020年の黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官に殺された事件に関連する抗議活動や暴動においてアンティファが扇動に関与していると非難しました。

トランプ大統領は、アンティファを国内テロ組織として指定することを求める発言もしましたが、これは法的には実現しませんでした。

私には、アンティファがテロ組織であるというトランプの主張が正しいかどうかわかりません。

確実な事は、ほとんどのリベラルメディアの人は正義感に基づいて「不法移民・難民受け入れ」や「人種差別反対」を強く主張していることです。

しかし、その善意の人たちの中に米国の力を弱めようとしている敵国のスパイ・エージェントがいても不思議ではないです。

正義感は利用されるのです。

そして大手マスコミは正義感を利用した扇動を行うためのスパイ・エージェントを送り込む最初のターゲットになります。

このNYタイムズの元記者の「記事を検閲していたのは小さな過激派グループだった」との観察とも合致します。

我々、日本においても他人事ではありません。

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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年5月19日号より。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

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大澤 裕この著者の記事一覧

・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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